ここから本文です

MUFG、米社と連携しベンチャー支援強化で大企業に仲介へ-邦銀初

6/6(火) 2:00配信

Bloomberg

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、国内外のベンチャー企業(VB)を日本などの取引先企業に仲介して新たなビジネスに育てる事業を始める計画だ。VB支援(アクセラレーター)の米プラグ&プレイ(PnP)社との提携により、米国を中心に世界のVBを日本に呼び込む考え。同時に日本のベンチャー育成も手掛けていく。

複数の関係者によると、MUFGはPnP社が6月上旬に都内に開設する日本法人と連携し、今秋にもVB20社を選定して育成するプログラムを共同で開始する方針。国際的なアクセラレーターとの連携は邦銀初となる。MUFGは年間300社のVBをリストアップし、実用化できそうなものを支援していくという。事業拡大に成功したVBへの融資獲得や大企業による合併・買収(M&A)などで収益獲得を目指す。

PnP社は米シリコンバレーに本拠を構え、中国、ドイツ、フランスなど世界10カ国に展開。これまでに約2000社を支援し、米オンライン決済サービスのペイパルやインターネット金融サービスのレンディングクラブなどへの投資実績がある。今回、PnP社は日本市場に進出するにあたって国内外に幅広いネットワークを持つMUFGをパートナーに選定した。

MUFGとPnP社が今秋にも開始する支援プログラムは、選定したVB約20社を10社ずつ2つのグループに分けて実施する予定。その際、外部からアドバイザーや投資家などを招いてい助言を求め、事業拡大のための課題克服やネットワーク化を進めて実用化を目指す。プログラムの期間は3カ月を想定しているという。MUFGの取り組みは、PnP社の情報を基に世界のVBと国内外大企業を結び付けてビジネスを支援する。一方で、傘下のベンチャーキャピタル(VC)に加えて東京大学や京都大学などの国内主要大学から革新的な技術やアイデアを持つVBを発掘し、世界で通用する事業の育成を促す。さまざまな機器とインターネットをつなぐインターネット・オブ・シングス(IoT)や金融と情報技術(IT)を融合させたフィンテックが対象になる。

MUFGは1974年から傘下VCが投資を開始。親会社の合併に伴い現在の三菱UFJキャピタルが発足した05年以降の投資実績は1000件・500億円を超える。最近では、総額100億円の基幹ファンドに加え、医療や創薬などをテーマにした総額100億円のライフサイエンスファンドを2月に設立し、VBの育成を進めている。

第4段落に支援プログラムに関する記述を追加しました.

Shingo Kawamoto, Gareth Allan

最終更新:6/6(火) 10:43
Bloomberg