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時代はハリウッドより…?ディーンら“アジア逆輸入俳優”の存在感増す

6/7(水) 6:36配信

シネマトゥデイ

 先日、ドラマ「美少女H」や映画『ピンポン』に出演しながらも、台湾に活躍の場を移していた日本人女優・田中千絵が、12年ぶりに日本のドラマに出演するという“逆輸入”が話題になったが、彼女やNHK連続テレビ小説「あさが来た」でブレイクした俳優ディーン・フジオカを含めて、アジアで活躍する日本人俳優の逆輸入・輸出の関心度が高まってきている。

【画像】「女版ディーン」美女・田中千絵

 以前は輸出・逆輸入の場としては、『ブラック・レイン』の故高倉健さん・故松田優作さん、『ラスト サムライ』『インセプション』の渡辺謙しかり、やはりハリウッドが最たるものであるという印象が強かったように思われる。もちろん現在も7月公開の『ライフ』などに出演している真田広之、『マイティ・ソー』『沈黙-サイレンス-』などに出た浅野忠信、『ウルヴァリン:SAMURAI』で一気に羽ばたいたTAOなどハリウッドで活躍している日本人俳優は多く、彼らへの注目度は高い状態を保っている。

 だが“輸出・逆輸入=ハリウッドに渡米&米国からの帰国”という図式は薄まりつつあるのではないだろうか。特に昨今では、「逆輸入俳優」と言えば「第2・第3のディーン」と例えられるほど、ディーン(香港→日本)の影響は多大なるものであったし、それに続くように韓国から日本に活躍の場を移行した大谷亮平が昨年のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でヒットし、「逆輸入俳優」の名称はより広く浸透していった。中国のエンタメ業界でかなり名の知られた人物になりながらも、再び日本での活動を本格化させた矢野浩二が「ドクターX ~外科医・大門未知子~ (第4期)」「警視庁・捜査一課長 season2」など出演作を増やしつつある状況にも目を見張るものがある。

 一方、アジアで活躍する“輸出俳優”たちの活躍ぶりも目覚ましい。今月公開のジャッキー・チェン主演映画『レイルロード・タイガー』に出演し、日本ではドラマ「S -最後の警官-」「GTO GREAT TEACHER ONIZUKA」などの出演作を持つ池内博之は、新たにジェイコブ・チャン監督の最新作『武動天地(原題)』で全編中国語のセリフに臨むことが発表された。ナ・ホンジン監督の『哭声/コクソン』に出演した國村隼は、同作で韓国の二大映画賞の一つにあたる第37回青龍映画賞の男優助演賞、人気スター賞を外国人として初めて受賞し、アジア人気を堅実なものにしつつある。そして池内と國村が出演するジョン・ウー監督の最新作『追捕(原題)』(2018年公開予定)の主演には、福山雅治が抜てきされた。

 ほかにも長澤まさみは中国映画『太平輪(原題)』や台湾ドラマ「ショコラ」で現地の人気を博し、「のだめカンタービレ」の上野樹里は韓国の好感度がバツグンだ。アメリカでもアジアでも文化・言語が違う以上、演技が評価される点において楽な場所はない。だが俳優たちのアジアでの活躍ぶりもより認められやすい環境になってきた。(編集部・井本早紀)

最終更新:6/7(水) 15:32
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