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16年度「ふるさと納税」 前年度の18倍7567万円―熱海市

6/7(水) 11:12配信

伊豆新聞

 熱海市が昨秋本格参入したふるさと納税事業「ふるさとサポート寄付金」が好調だ。2016年度の寄付金は総額7567万円に上り、前年度の423万円の約18倍に達した。人気の返礼品は宿泊券などの旅行クーポンが全体の4割強を占め、熱海観光の人気を示す結果となった。

 同市では15年度の寄付金収入423万円に対し、ふるさと納税寄付金の住民税控除額が481万円と、寄付金として入る金額より出て行く額が多い逆転現象が発生。返礼品を数種にとどめ、ヒートアップする他市町村の競争を静観する従来の方針を改め、昨年10月から返礼品を拡充して寄付を募る路線にかじを切った。

 民間のふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」「ふるぽ」を通して行う事業では、各種の水産物や農産物、菓子、食材など「熱海ブランド」100種以上を返礼として用意。旅館宿泊券、宿泊と花火大会のメッセージ花火打ち上げ、ゴルフなどを組み合わせた旅行クーポンも多数取りそろえた。返礼品は寄付金1万円以上が対象で、額に応じてさまざまな品から選べるようにした。クレジット決済など手続きはネット上で完結する。

 市企画財政課によると、返礼品拡充は効果てきめんで、本格参入後寄付が急増。半年間の実績は前年度から件数で5・8倍、金額で17・9倍となった。返礼品は旅行クーポンが全体の42・1%を占め堂々の1位。ほか、特産のアジの干物、和菓子などが上位に入った。

 担当者は「まだ半年だが手応えはある。返礼品の旅行クーポンで熱海を訪れ、消費してくれるメリットは大きく、市内経済の振興につながる」と話した。国が返礼品の抑制を求めていることに対しては「本市はもともと国が示す3割を目安としており、影響はない」としている。

 同市は本年度、前年度の実績を踏まえてふるさとサポート寄付金に1億円を予算計上し、PRに努めている。

 【写説】防水や待合室のリニューアルなどの改修工事がスタートした火葬場=熱海

最終更新:6/7(水) 13:05
伊豆新聞