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真四角な写真が撮れるチェキ「instax SQUARE SQ 10」を衝動買い!

6/7(水) 12:00配信

アスキー

今回衝動買いしたものは、富士フイルムのチェキ「instax SQUARE SQ 10」。インスタントカメラとデジカメのハイブリッドだが、最大の特徴はスクエア(真四角)写真が撮れることだ

 2016年末にライカの赤いエンブレムに惹かれてライカ版チェキを衝動買いしてしまった。
 
 あれから約半年、今度は富士フイルムの新製品であり、真四角な写真が印刷できるチェキ「instax SQUARE SQ 10」を発売日に衝動買してしまった。
 
 今度のチェキは従来のインスタントカメラ(撮ったその場ですぐプリント)機能に加えて、一般的なデジタルカメラ機能も搭載したハイブリッド商品だ。
 
真四角(スクエア)写真が撮れる「SQ 10」
 1970年代のポラロイドカメラ「SX-70」の素晴らしいところはいろいろあるが、残念ながら現代のインスタントカメラでは、ポラロイドの特徴のひとつであった真四角(スクエア)な写真を再現できているものはなかった。
 
 今回のSQ 10インスタントカメラの印刷結果は、オリジナルと比べれば、多少サイズ的にこじんまりとはしているが、紛れもなく40年以上の時を経て、再登場したスクエア写真だ。昨秋開催された「Photokina 2016」でも紹介されたモデルがついに予定通り具現化されたようだ。
 
 単なるインスタントカメラではなく、デジタルカメラとハイブリッドしたSQ 10は、多くのアドバンテージを持っている。
 
 2016年末に筆者が衝動買いした「Leica SOFORT」は、富士フイルムが製造協力したものの、デジタルカメラ機能とのハイブリッド機能のまったくない、LeicaのLOGOバッジが付いた「instax mini90 ネオクラシック」そのものだ。
 
 まず最初に、SQ 10の何よりの特徴はその風変わりなデザインだろう。今後、本体カラーの展開がまったくないとは言えないが、ブラック一色というのも従来のチェキのユーザーセグメントである10代から30代の女性とは多少ミスマッチなカラーリングだ。
 
 工業デザイン的には好き嫌いの趣味がかなり別れるデザインではあるが、実際に両手でSQ 10を抱えて撮影してみると、それなりにホールディグ性能の優れた納得感のある形状をしていると感じる。
 
 パワーオンは前面中央にある大きなクロームカラーのレンズリングを回転させるだけで極めて確実で容易だ。撮影後のフィルム排出口はチェキの常識通り、本体の上部に位置しており、フィルムの排出がカメラを支える手などにまず触れない場所となっている。
 
 横位置の撮影を優先し、instax mini90 ネオクラシック本体を90度回転させた形状を採用したLeica SOFORTは、フィルム排出口が本体の左側面に配置されている。
 
 そのため、うっかり両手でカメラを持って撮影していると排出されてくるフィルムが左手の手のひらを押すように出てくることとなる。
 
 SOFORTは右手はシャッター位置を中心に、左手はカメラ本体の下側を支えるように持つことを前提としているのだろう。
 
セットアップで操作ボタンの割り当てなどを決定
 さて、SQ 10を使用するには、まずバッテリーを側面のスロットに挿入して、反対側のmicroUSBポートに付属のmicroUSBケーブルを接続して充電する。
 
 専用のUSB/ACアダプターは付属していないので、一般的なスマホ用のアダプター(5V 1000mA)やパソコンのUSBポート経由で充電を行なえばいいだろう。充電時間の目安はだいたい3~4時間だ。
 
 microUSBポートのすぐ側には、microSDカードのスロットがある。使える最大容量のSDカードに関しての記述はないが、筆者の16GBのmicroSDカードは使用できている。
 
 SQ 10の簡単な操作ガイドは、出荷時に背面液晶画面上に貼られている操作ガイドでほとんど理解できるだろう。言語の設定や前面の2ヵ所に配置された左右のボタンの機能設定などを行なえば、設定作業はほぼ終了だ。
 
 筆者は前面の両方のボタンを2つともシャッターボタンとして設定している。カメラの両側面にはストラップホールが用意されているので、好きな方に付属のハンドストラップを取り付けるといいだろう。
 
撮影後、即印刷の「AUTO」と
撮影だけして印刷はしない「MANUAL」の使い分け
 側面にある<AUTO←→MANUAL>切り替えスライドスイッチは、撮影と印刷との同期関係を選択できるスイッチだ。
 
 AUTOに指定すれば、従来のインスタントカメラのように撮影後、即、印刷がはじまる。MANUAL側にスライドすれば、撮影と印刷は同期せず、内部ストレージ(写真50枚分)やmicroSDカードに記録された多くの写真から任意のものを選択して印刷指示できる。
 
 SQ 10は前面のシャッターボタンのストロークが軽く、SQ 10をホールドした時に、筆者は何度か間違ってシャッターを押してしまい、無駄な写真を印刷して高価な印画紙フィルムを無駄に使ってしまった。自分の指先の感度と相談して、AUTO、MANUALを選択するのが得策だろう。
 
 AUTOにせよMANUALにせよ、実際の印刷を行なうにはSQ 10の内部に専用の「instax SQUARE」フィルムを装填する必要がある。
 
 10枚分の印画紙が収納されたプラスティック製のカートリッジをSQ 10の背面フタを開けて収納する。フィルムを装填してフタを閉めると、フィルムのローディング準備が開始され、感光防止のためにカートリッジの最上面に固定されていたプラスティック製のパネルが自動的に排出されてくる。廃棄して、後は撮影するのみだ。
 
 AUTOに設定して、まず何か1枚撮影して印刷してみよう。液晶モニターで被写体を確認してシャッターボタンを押すと、すぐに印刷が開始され、上部のフィルム排出口(スリット)から撮影されたばかりの写真が出てくる。撮影からフィルムの排出まで、まったくチェキそのものだ。
 
 instax SQUAREフィルムは10枚入りなので、フィルムの使用枚数は液晶の画面右側に縦に列んだ赤い小さな点で表記される。
 
 赤い点が消え、すべてがより小さな点で表記されている時はもうフィルムがないことを示している。
 
 フィルムそのものが底をついても、撮影そのものは問題なくできるので、撮影後、フィルムパックを交換するように指示が表示される。フィルムパックを交換すれば、また自動的に印刷が開始される。
 
従来の縦長写真よりもやっぱり真四角が素晴らしい!
 今回、筆者はinstax SQUAREフィルムを4パック購入していろいろ撮影、印刷してみた。instax SQUAREは1パック1350円とかなり高価なので、貧乏な筆者の場合、撮影の失敗作も成功作も関係なく、即座に印刷してしまうAUTOモードはどことなく非経済的に思えてしまった。それゆえ、慣れるまではMANUAL操作を選択した。
 
 しかし、チェキ本来の撮影、即、印刷で、タイムラグのないリアルタイムな感動も捨てがたい体験だとは思う。SQ 10は、AUTOモード、MANUALモードを適時切り替えて、そのあたりを考慮しながら扱えるのがありがたい。
 
 同じスクエア(正方形)の写真ではあるが、SQ 10の印刷結果のサイズは、実測、一辺62mmの正方形と、オリジナルポラロイドの一辺約76mmの正方形と比べると多少、小振りだ。しかし、従来のチェキやLeica SOFORTの採用している縦長の長方形サイズ(62×46mm)のフィルムよりは圧倒的に素晴らしい感じがしてしまう。
 
ほかのデジカメで撮影したものも印刷!
モバイルプリンターとしても利用できる
 最後に、SQ 10はほかのデジカメやスマホで撮影した写真(JPEG)データをmicroSDカードを媒体としてSQ 10側に持ち込むことによって、MANUAL操作を選択し、SQ 10を単なるプリンターとして利用し、お気に入りの写真を印刷することも可能だ。
 
 実際に他から写真を持ち込む際に、データはmicroSDカードのルートに置き、ファイル名の付け方にも大文字のアルファベット4文字+数字4文字という規定の条件がある。
 
 また、特に使用説明書上の規定は見当たらなかったが、筆者の場合、Leicaなどの高画素カメラで撮影したサイズの大きな撮影画像は、ファイル名の変更だけでは印刷しなかった。
 
 最終的に、横のピクセル数をSQ 10の撮影写真と同等の1920ドットにサイズ変更することで印刷可能となった。実際にLeica Mでの撮影画像をサイズ変更し、microSDカードに書き込み、SQ 10に挿入することで印刷ができた。
 
 Leica SOFORTより安価なSQ 10が、一辺62mmの正方形のインパクトあるフィルム出力ができることは極めて素晴らしい逆転劇だ。
 
 Leicaにもし次があるなら、間違いなくSQ 10のコスチュームを替えたLeica SOFORT 2を早々に出すべきだろう。赤いバッジだけではとても今回の差は埋まりそうにはない。
 
今回の衝動買い
 
アイテム:
富士フイルム「instax SQUARE SQ 10」
 
価格:ヨドバシカメラ上野店にて3万1860円で購入
 
T教授
 
 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
 
文● T教授、撮影● T教授

最終更新:6/7(水) 12:00
アスキー