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グーグルアシスタント日本語版スタートで普及したらどんな状況になる?

6/8(木) 8:30配信

THE PAGE

 検索大手のグーグルが、AI(人工知能)を使ったサービスへ急速に舵を切っています。これまで一連のAIサービスは日本語未対応でしたが、今年からは状況が変わります。AIサービスが普及した場合、ビジネス環境が一変するといわれていますが、果たしてどのような状況になるのでしょうか。

 グーグルは、会話型AI「グーグルアシスタント」の日本語版サービスを5月29日から開始しました。検索や地図といった従来のサービスをスマホと対話しながら操作することが可能となります(アンドロイド6.0もしくは7.0が必要)。

 英語版はすでに2016年からサービスが始まっていますが、今後は日本語のやり取りができるようになります。同様に、英語版が先行発売されていたスマートスピーカー「Google Home」についても、日本語対応製品を今年中に発売する見通しです。スマートスピーカーは、室内に置いておき、利用者はそれに話しかけるだけで、様々なサービスを利用できるというものです。

 こうしたAIサービスにおいてはアマゾンが先行しており、同社のスマートスピーカーである「Echo」は、すでに2500万人以上の利用者がいると推計されています。出遅れたグーグルは巻き返しを図ろうとしているわけです。

 今後、このようなサービスが本格的に普及してきた場合、ビジネスの環境やわたしたちの日常は大きく変わるといわれています。

 Webサイトやスマホのアプリを通じた従来型サービスの場合、利用者は一度に複数の製品やサービスを閲覧することができます。しかし音声アシスタントの場合、音声での回答が中心となりますから、1つか2つに限定されてしまうことはほぼ確実です。

 「イヤホンが欲しい」とAIに話かけた場合、紹介される製品は一つか二つが限度であり、忙しい利用者の場合には、それで注文を確定させてしまうでしょう。最初にAIに紹介される商品になれるかどうかでビジネスの成否が大きく変わってしまうのです。

 こうした話はネット通販で販売される商品だけの話にはとどまりません。家具大手のイケアはこのような動きを受けて、同社のスマート照明をアマゾンやグーグルのAIサービスに対応させると発表しました。アマゾンやグーグルのAIサービスにどれだけ対応しているのかで、商品の売れ行きが決まってしまう可能性が出てきているのです。

 人間は基本的に便利さを求めますから、過去の例を見るまでもなく、ラクができる商品やサービスは確実に普及していきます。こうしたサービスには最初のうちは抵抗感があるかもしれませんが、できるだけ早く対応していかないと、大きな遅れを取ってしまうでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:6/13(火) 6:03
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