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認知機能測定、5段階で評価 つくばのシロクが機器開発

6/7(水) 11:00配信

茨城新聞クロスアイ

コンピューター周辺機器製造販売のシロク(つくば市千現、小川保二社長)は、筑波大との産学連携により、簡単に認知機能を測定できる検査訓練機器を開発した。ランダム表示された数字や仮名の順番に棒状のペグを穴に差し込み、完了までにかかった時間を、筑波大の臨床データと比較して認知機能レベルを5段階評価する。小川社長は「ゲーム感覚で楽しみながら自分の認知機能のレベルを知り、健康づくりに生かせる商品」と話し、年度内の市販化を目指す。

認知機能検査・訓練機器「ペグ・アモーレ」は、名刺サイズの超小型コンピューターが組み込まれた本体に、長さ約7センチの非接触型センサーペグを表示された数字や仮名の順番通りに差し込み、完了するまでの所要時間を計測。同大が千人を対象に行った臨床試験データを基に、認知機能を評価する仕組み。

開発には、筑波大の大蔵倫博准教授の研究室が協力し、指先を使う動作と認知機能との関連性についての研究成果を反映させた。認知機能のほか、目で見たものに反応して手を動かす協応性が必要となるペグの移動を通じて、高齢者などの認知機能低下の早期発見につなげるのが狙い。

1回当たりの検査時間は1~2分程度で、結果は即時、電子データ化される。ペグにはセンサー開発を得意とする同社の特許技術を生かした。内蔵するアプリケーションソフトは、スマートソリューションズ(つくば市)が手掛けた。

既に試作機は完成済みで、今後の量産化に向け最終的なデザインや仕様などを決める。当面は県内の介護現場やリハビリ施設などへの販売を目指す。潜在的需要は多いとみて、将来的には輸出も視野に入れる。

小川社長は「専門家に調べてもらわなくても、客観的なデータに基づき自分の認知機能を把握できる。繰り返し使用することで脳の活性化にもつながる。機械の普及を目指し、急ピッチで製品化したい」としている。


(松崎亘)

茨城新聞社