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さいとう・たかを、50周年「ゴルゴ13」お蔵入りエピソード披露

6/7(水) 16:39配信

シネマトゥデイ

 孤高のスナイパーを描いた劇画「ゴルゴ13」が、1968年11月発売の「ビッグコミック」(小学館)に連載されてから来年で50周年を迎えることを記念した特別展「連載50周年記念特別展 さいとう・たかを ゴルゴ13」の記者発表会が7日、都内で行われ、作者のさいとう・たかを、展覧会公式テーマ曲を作成した山本恭司(BOWWOW)、展覧会監修の杉森昌武氏が出席した。

【写真】実写化企画が報じられたことも「ゴルゴ13」

 50年を振り返ったさいとうは、「この仕事をするようになったとき、どれだけやれるんだろうと不安だったのですが、1つの作品で50年間も描かせていただけるなんて夢にも思っていませんでした」と照れ笑い。「僕の中では、50年間もよく描いたなと思っていたのですが、担当編集者が『50年はまだ折り返しですよ』と言っていたので、もう少し描かせていただければと思っております」とファンにはうれしい発言。

 さらに、「よく支持してもらえたな」と感慨深い表情を浮かべると「自分の持っている価値観や常識、考え方を描いてきたつもりなのですが、50年の間には、例えば(イランの政治家である)ホメイニーさんは偽者だったなんて話を書いたら、イラン大使館からものすごいお小言をいただいて、お蔵入りになったりしたこともありました」と裏話を披露。続けて「結構(ゴルゴの)標的にしたら面白いと思える人はいっぱいいるのですが、制約が多くて思うように描けないんですよ」と苦笑していた。

 本展覧会は、「ゴルゴ13」全エピソードから厳選した「究極のゴルゴ」原画39枚など、初公開を多く含む計60枚の原画、さいとう・プロダクション内の“武器庫”に保管されているモデルガン12丁、「別冊ゴルゴ」「ゴルゴ増刊号」というコレクターにとっても貴重なゴルゴ本の全巻表紙展示、さいとう・たかをの脚本原稿やネーム割りなど貴重な資料、ゴルゴが愛用する“アーマライトM16”を精巧に再現したレプリカを構えることができる体感コーナーなど、ファンにはたまらない展覧会となっている。

 テーマ曲「13th Shot」を生演奏した山本は「10代のころ、寮生活をしていた僕らは『ゴルゴ13』で大人にしてもらったという印象があります。『ゴルゴ13』は冷徹なスナイパーという側面だけじゃなく、同時に愛と切なさも兼ね備えている。そんなイメージで曲を作りました」とゴルゴ愛を語っていた。(磯部正和)

「連載50周年記念特別展 さいとう・たかを ゴルゴ13」は2017年10月6日~11月27日まで大阪文化館・天保山、2018年9月22日~11月30日まで川崎市市民ミュージアムにて開催

最終更新:6/7(水) 16:39
シネマトゥデイ