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先駆者のブル中野が女子レスラーの米国進出を猛プッシュ

6/7(水) 16:45配信

東スポWeb

 全日本女子プロレス時代に“女帝”として黄金時代を築いたブル中野(49)が6日、女子選手の海外移籍を強力プッシュした。日本人で唯一、米WWF(現WWE)世界女子王者となった先駆者は、WWE挑戦が確実となっている宝城カイリ(28)と、将来的な海外移籍が有力視される紫雷イオ(27)のスターダム勢に成功の秘訣を伝授した。その極意とは――。

 宝城は4日の新木場大会を最後にスターダムを退団。今月中旬に渡米する予定だ。真っ先に相談を受けたブルは「ワンステップ上にいけるチャンスがあるなら行ったほうがいい」と背中を押したという。

 理由は明快だ。ブルは1993年から94年にかけてWWFへ長期遠征して、米国でトップ選手となった。94年11月にはWWF世界女子王座を獲得。96年にも米国へ再出撃している。ところが「悔やんでいるのはその国の言葉(英語)を覚えようとしなかったこと。日本のブル中野として呼ばれたので、染まらないほうがいいと思ったから。私の場合は日本に帰ってからを考えての海外遠征だった」と振り返る。

 そのため他国の選手との交流もなく、飛行機移動やホテル予約、洗濯など何をするにも1人でこなした。宝城の場合は退路を断っての海外挑戦。ブルは「ほかの言葉を話せるし、ヨットの経験からいろいろな国の人との交流がうまい。骨をうずめる覚悟があるので、何でも対応できる」と確信したため、米国行きを勧めたという。

 また海外での成功の秘訣については「まず自分のゴールを見つけること。明確にしないと逆算できない。私はチャンピオンになったら、すぐに帰ろうと思っていた」とアドバイスした。さらには年内にも海外移籍が有力視されるイオについても「私たちが小学生や中学生の時に初めてタイガーマスクを見た衝撃を、外国人に与えるだけの技術がある」と太鼓判を押している。

 現在のWWEはスマックダウンの中邑真輔(37)、NXT女子王者のアスカ(35)らがトップ戦線で活躍しており、今後も日本人の移籍は増加すると見られている。

「いいこと。日本でチャンスがなかった人も幅広く機会を得られる。私のころはレスリングを見せることを重要視され、その後に体を見せるものになった。こうして日本人が注目されたのは、技術の面で見てくれているのかなと思う。チャンスがある人は行ったほうがいい」。女子プロ界の女帝は、後輩たちの挑戦に熱い期待を寄せている。

最終更新:6/7(水) 17:06
東スポWeb