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たけし、松方さん「面白かったね」…偲ぶ会に800人出席

6/7(水) 6:09配信

スポーツ報知

 今年1月21日に脳リンパ腫のため亡くなった俳優の松方弘樹(本名・目黒浩樹=めぐろ・こうじゅ)さん(享年74)を偲(しの)ぶ会が6日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで営まれた。梅宮辰夫(79)、ビートたけし(70)ら生前親しかった著名人13人が発起人となり、約800人が出席。日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ!」で松方さんをバラエティー業界に引き入れたたけしは「面白かった。でも最後はちょっと悔しい」と早過ぎる別れを悔やんだ。

 レッドカーペットをイメージした祭壇で笑う松方さんの遺影に、たけしは「面白かったね」と一言だけ声をかけた。「でも…。最後はちょっとつまんないね。人間、生まれてくればいつか死ぬ。それでも、もうちょっと…。あと1、2年、酒飲んで笑っている姿を見せてほしかった」と天国に思いをはせた。

 「元テレ」では、85年の番組スタート時から、銀幕スターだった松方さんを起用。当初は「俺、バラエティー知らないけど…」と尻込みしていた松方さんだが、ハンカチで汗をふく姿は番組の名物となり、タレント活動への道を開いた。たけしは「こっちのゴリ押しで出てもらって、日本のテレビのエピソードを作るような面白い番組を作らせてもらった。何年も続いたし、番組自体もハクがついた」と感謝。高田純次、島崎俊郎、森尾由美、演出のテリー伊藤さんら元テレファミリーも駆けつけた。

 すし屋で酒席を共にした際は、店の酒が全部なくなるほど飲み明かした。「7升飲んで、そのあとスナックでウォッカ2本。オレはあんまりつぶれないけど、気づいたら家で寝ていた。担ぎ込まれたみたい」と苦笑いで振り返った。「元テレ」終了後も、違う番組の収録で顔を合わせた際には「俺も働かなきゃ」と笑顔で話しかけられた。15年に松方さんが361キロの特大マグロを釣った際には、刺し身が届いたこともあった。

 偲ぶ会は、松方さんの歩んできた道のりを表現するような演出で営まれた。遺影は15年12月、雑誌取材で訪れた築地のすし屋でマグロを肴(さかな)に日本酒を傾ける笑顔の一枚が選ばれた。祭壇の傍らにはドラマ「名奉行 遠山の金さん」の劇中衣装や、これまで演じた作品の台本や化粧道具などが展示され、多くの仲間が故人との思い出を語り合った。「選ばれた幸せな人生だったと思います。でも最後になって、ちょっと悔しいよ…」と、たけし。さよならも言えず、旅立ってしまった“戦友”の不在を、まだ完全には受け止められずにいるようだった。

最終更新:6/7(水) 6:09
スポーツ報知