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42年ぶり球団ワーストタイ11連敗…巨人内部崩壊危機

6/7(水) 16:45配信

東スポWeb

 暗黒の歴史に肩を並べてしまった。巨人は6日の西武戦(メットライフドーム)に5―8で逆転負けし、1975年以来となる球団ワーストタイの11連敗でセ・リーグ5位に転落した。敵地ながら親会社の読売首脳も顔を揃えたが、エース菅野がリードを守り切れず、救援陣は息を吐くように失点を重ねた。打開策は功を奏さず、歯車のかみ合わないチームの空気は急速に悪化。内部崩壊の兆しも見えてきた――。

 怒りや悔しさといった感情を通り越したのか。最後の打者・亀井が捕飛を打ち上げると、ナインはぼうぜんとして敗戦を受け入れた。

 高橋由伸監督(42)の言葉もいよいよ苦しい。42年ぶりの屈辱に「相手もあることですから。なかなかうまくいかないが、頑張ってやるしかない」と絞り出すのが精一杯だった。

 序盤はこれ以上ない最高の展開で進んだ。「1番・中堅」でFA移籍後初出場の陽岱鋼が、3回に先制の2点適時打を放つと、右翼席を埋めたG党は大熱狂。4回には阿部の適時打でさらにリードを広げ、あとは菅野が投げ抜くだけだった。

 ところが、エースが踏ん張れない。2度の3点リードを守れず、6回に5―5とされた時点で敗戦ムードに。7回から登板の桜井が3四球で一死満塁の危機を招き降板。3番手・西村がメヒアに押し出し四球を与え、毎度の中継ぎ崩壊で勝負が決した。

 試合後しばらくして、球場からはあきれ顔の読売首脳が続々と姿を現した。この日は西武・後藤オーナーの招きを受けて老川オーナーのほか、白石読売グループ本社会長、山口同社長が観戦に駆けつけていたのだ。

 読売首脳を代表して取材に応じた老川オーナーは「まったく参ったね。連敗は今日でストップと思っていたらこんなことになっちゃって…。誠に残念」と嘆き、後藤オーナーから「明けない夜はない」と同情された話を披露。続けて「だんだん戦力も充実してくると思う。そんな悠長に待っているわけではないんだけど、調子が上がってきている人もいる。ダメなものは相変わらずダメだけどね。それを使わざるを得ないところに今の苦しいチーム事情があるわけだけれど…。しかし、同じ負けでも前みたいに完封負けとか、そういうことではなくなってきているから、前向きに考えていきたい」と皮肉交じりに、ナインへ奮起を促した。

 だが読売首脳の期待とは裏腹に、現場の空気は日ごとに悪化するばかりだ。先発投手が試合を作れず、中継ぎの炎上で突き放される毎度の展開に、野手間では「投手コーチを代えるべき」という声が噴出。一方で、投手部門も「野手が打てなくて落とした試合だっていっぱいある」と応戦。チーム内では責任の押し付け合いが始まっている。

 わずかな光明は陽岱鋼の復帰に続き、山口俊の週明け合流のメドが立ったことぐらい。チームの分裂危機に、選手会長の長野は深刻な表情を浮かべ「勇人(坂本)や阿部さんたちに相談して、近々みんなに集まってもらおうと思っています」と決起集会の開催を示唆したが…。

 7日の2戦目に敗れれば、長い球団史を塗り替える屈辱となる。すでに首位広島の背中はかすんで見えず、気づけば最下位ヤクルトまで、わずか2・5ゲーム差。本当の暗闇がすぐそばに迫っている。

最終更新:6/7(水) 16:45
東スポWeb

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