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「巧舟の思いがすべて詰まっている!」 『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』プレミアム体験会のトークショーをリポート

6/7(水) 22:02配信

ファミ通.com

文・取材:編集部 堅田ヒカル

●第2話の探偵パートと法廷パートを30分ずつ体験プレイ
 19世紀の英国・倫敦と日本を舞台に、激しい舌戦をくり広げる法廷バトルアドベンチャー『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覚悟-』。2017年8月3日に発売が予定されている本作のプレミアム体験会が、カプコン東京支社で開かれた。その模様をリポートしよう。

 今回プレイヤーに選ばれたのは、『逆転裁判』シリーズのコミュニティサイト『逆転通信』から応募をした逆転ファン数十名。発売約2ヵ月前というこのタイミングで、『大逆転裁判2 -成歩堂龍之介の覚悟-』を試遊を楽しんだ。プレイできたのは、御琴羽寿沙都が日本に帰国する前の、第2話探偵パートと法廷パートを冒頭からそれぞれ30分ずつ、計1時間となっていた。

 同内容は、プレス体験会でも遊ぶことができたので、ゲームの詳しい内容については以下の記事をご参照いただきたい。

【ネタバレ注意】『大逆転裁判2』体験会リポート! 演出や物語の仕掛けにグイグイ引き込まれる

 会場となったカプコン東京支社の一室には、作品のビジュアルをあしらった大きな立て看板やPVが流れるモニター、さらにはオーケストラコンサートでも展示されていた特別なイラストなどが並べられ、集まった体験者はそれらを撮影するなどして、開始前から思い思いに楽しんでいた。

 開始時間になると、参加者はテーブル上に用意された本体を開きヘッドフォンを装着。全員、ものすごく集中して楽しんでいるのが見て取れた。中には、ゲーム中のテキストに思わず頬がゆるみ、プッと吹き出して笑う体験者もいて、短い時間ながら、ゲームのおもしろさを体感しているようだった。

 計1時間の試遊が終わると、江城元秀プロデューサーと、本作の脚本・監督を務める巧舟氏が登場。このふたりによるスペシャルトークショー、さらに参加者との質疑応答が行われた。

●江城プロデューサー&巧舟氏が登場!
江城 まずは巧から、本作のコンセプトの説明をしてもらいましょう。

巧 こちらのポスターにもある“すべての謎が今。解き明かされる”ということを実現するために一生懸命がんばっていました(笑)。これはもう言っちゃってもいいのかな? 本編の開発はほぼ終わっていて、今日はこうして参加することができました。

江城 続いてはキャラクターについて。いまWeb体験版を公開していて、そのなかで新キャラクターの成歩堂龍太郎くん……あるキャラクターに似ていると言われていますが、僕は龍太郎くんといい続けているんですけど……もちろんホームズやアイリス、バンジークスなど前作から出てくるキャラクターのほかにもね、おもしろいキャラクターが出てくると思います。

巧 自分で“おもしろい”とはなかなか言いづらいんですが(笑)。でも、調整のためのプレイをしていても楽しいですし、まだ公開されていないキャラクターもたくさんいますので、楽しみにしてほしいと思います。

江城 先日、オーケストラコンサートを行ったんですけど、来られた方いらっしゃいますか? (会場では多くの手が挙がる)ああ、すごい。ありがとうございます! コンサートの際は本当に、サウンドコンポーザーの北川(保昌氏)と巧が想像を絶するやり取りをくり返して……。

巧 そんなことはないですけど(笑)。

江城 そうかなぁ(笑)。本作の音楽の、こだわりのポイントは?

巧 ええ。これはキャラクターでもそうなんですが、“一度聞いたら忘れられない”ということをポイントに、北川くんに作ってもらいました。

江城 ちなみにダブルパックの『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』には『1』と『2』の曲が収録されたミニサントラもついてきますので、そちらもご注目ください。

江城 シナリオについては言いたいことが山のようにあるとは思いますが、言い過ぎ注意で(笑)。

巧 これはもう、楽しんで遊んでいただけるというのがいちばんだという思いで作りました。発売前に出てきて言うのも何ですが、やっぱり、ゲームがすべてですからね。

江城 ゲームに巧舟の思いがすべて詰まっていると。

巧 詰まっています。

江城 今回、シナリオ的にこういうところがんばってみた、というところは?

巧 どうでしょうねえ。いつも姿勢としては変わらず、“いま持っているものをすべて詰め込む”というスタンスなので。ただ、今回は、詰め込んでも詰め込んでもハミ出てですね、最終的に収めるのをがんばりました(笑)。

 続いて質問コーナーへ。参加者からの質問を受け付けたほか、事前に準備されていた質問に、江城氏と巧氏が答えた。

――体験版をやって、あのキャラクターがあんなことになっていてとても驚いたのですが、展開は『1』のときから考えていたのですか?

巧 発売前なのですが、正直にしゃべってしまってもいいのかな?

江城 内容によります(笑)。体験版に出てくる被害者の話……は、ヤバいやつですね(笑)。ぜひ、本編をお楽しみにということで……。

巧 僕は言いたいんですよ、僕は(笑)。

――制作で大変だったことは何ですか?

巧 そうですね、『逆転裁判』シリーズを作ってきたぶん、新たな『大逆転裁判』を作る際には気負いもありましたし、先ほども言いましたが、思ったことを詰め込んでも詰め込んでもなかなか収まらなかったり、長くキャラクターと付き合っていると、“こんな面もあるんだ”と、僕自身も発見することがあったりしながら、がんばってシナリオを仕上げました。

――私はゲームに出てくる夏目漱石さんがすごく好きなんですけど、『逆転』シリーズに実在の人物が出てくるのは初めてだと思います。ああいくキャラクターを作った理由やコンセプトがありましたら教えてください。

江城 漱石ファンということでありがとうございます。これはなかなか興味深いですね。

巧 漱石さんはああいう人だと思っています。

江城 (笑)。史実に則った造形であると。

巧 あの時代に漱石さんがイギリスに留学しているというのは事実で、ミステリーの世界ではよくネタにされたりしているんです。なので僕もそれにのって、19世紀でイギリスといったら漱石さんかな、と。当時の資料なども読んで作りました。それと、イマジネーションです(笑)。

――『1』が発売されたとき、バンジークスの「お許しいただきたい」というセリフがネットですこし流行ったんですけど、そういう、開発者の方の中で流行ったフレーズなどはありますか?

江城 へえー、そうなんですね。作ってるときって、何が流行るかわからないですよね。でも、巧は「これはおもしろいフレーズだぜ、流行るぜ」と思って作っているのかな?

巧 それはまぁ、おもしろいと思って作っていますけどね(笑)。それが流行るかどうかまでは予想できないですけど。

江城 夜に出て遊んでもらって、このワードに楽しんでもらっているんだというのは、案外自分たちでは考えていないかもしれないですね。

――私はホームズが好きなんですが、いまプレイさせてもらって、『1』のときよりも動きがさらに激しく、バラエティー豊かになっているように感じました。ホームズの動きは巧さんが考えて作っているのですか?

巧 そうですね。アクターの方を呼んできて、「好きに動いてください」と頼むんですね。それで何パターンも動きをやってもらうのですが、最後のようになると、「その動きさっきやりましたね」となったりしながら、そのあらゆる動きの中からベストセレクションを選び、『1』を作りました。『2』のときもまたアクターの方を呼び「動いてくれ」と頼んで、またやってもらい、具体的に指示をしたりデータを修正したりしながら、作り上げました。

――今回のコンセプトで“すべての謎が今。解き明かされる”とあると思うのですが、『1』で残された伏線が、本作ですべて解決すると考えて大丈夫でしょうか?

江城 もう、すべての謎が解き明かされます。ここに書いてあるとおり、解決されます。

巧 (小声で)僕が見落としていない限り……。

江城 怖いなぁ(笑)。大丈夫です!

 『大逆転裁判』は『3』や『4』につながっていくのか? という質問に対し、江城氏が「『2』の人気が大爆発してくれれば……きっと巧ががんばってくれるのではないでしょうか」と答えたり、非常に興味深い質疑が繰り広げられた本イベント。この後、じゃんけん大会で特別なグッズがプレゼントされるなど、会場は終始和気あいあいとした和やかな雰囲気で進行した。すべての謎に決着が付くという本作の発売を、楽しみに待とう。

最終更新:6/7(水) 22:02
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