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アクティブ運用 vs. パッシブ運用論争の新しいトピック – エンダウメント投資

6/7(水) 10:30配信

投信1

アクティブ運用はパッシブ運用に勝てるのか、コストが高いのでなかなか勝てない、サルがダーツを的に投げて銘柄選択を行ってもアクティブファンド・マネージャーがよく負ける...など、これまでアクティブ運用 vs. パッシブ運用の議論は、基本的にはアクティブ運用の方が押され気味な印象を持たれてきました。

そんな中で、1990年代に入ってから、エンダウメントと呼ばれる寄付金により設立された米国の大学の財団や基金がオルタナティブ資産への投資を活発化させ始めました。イェール大学やハーバード大学といった名門大学のエンダウメントのパフォーマンスはS&P500のそれを大幅に上回るなど、エンダウメント投資戦略、オルタナティブ投資が非常に注目を浴びています。

エンダウメント投資戦略については、GCIアセットマネジメントの山内CEOのご著書『エンダウメント投資戦略』で詳しく紹介されています。

低コストのインデックスファンドやアクティブでもバランスファンドに投資を行うことが、結局資産を最大化できる可能性が高いと言われている昨今の潮流の中だけに、エンダウメント投資戦略やその投資対象となっているオルタナティブの投資戦略や資産クラスは大きな注目を集めました。

実際にはパッシブ運用を継続的に上回っているのは一部のエンダウメント?

これに対して、インデックスファンドを多数組成している米国の大手運用会社であるVanguardは、「パッシブ運用をアウトパフォームしているのは10億ドル(約1,100億円)以上を運用しているエンダウメント(エンダウメント全体の10%程度)のみで、残り90%の中小のエンダウメントの運用パフォーマンスはパッシブ運用より劣っている」と、同社のレポート “Assessing endowment performance: The enduring role of low-cost investing”(2014年10月)の中で指摘しています。

これには、もちろんポジショントークが入っていますが、Vanguardは「90%のエンダウメントは単純に低コストのバランスファンドに投資すべし」としています。

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最終更新:6/7(水) 10:30
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