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国会周辺に座り込む人々、彼らの“陳情”は悪なのか?

6/7(水) 7:00配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 総理大臣官邸や議員会館、最高裁判所などがある国会議事堂の周辺には、日夜座り込む人やアピールする人たちの姿がある。彼らはいったい何をしているのだろうか。

 「辺野古の海を守り抜くために 圧政迫るが立ち止まりはしない 今こそ立ち上がろう 今こそ奮い立とう」

 参議院会館の前に座り込み歌うのは、辺野古や普天間など沖縄の米軍基地に反対する人々だ。「2004年からずっと沖縄・辺野古の基地(に反対している)。平和のために基地はない方が良いから、ということで13年座り込んでいる」と話すのは、そのうちの1人、服部マリさん(71)。昼までパート勤めをし、午後から国会周辺で座り込みを行っている。座り込みの効果については、「国会議員の先生もここを通られる。国会に用事がある人もいっぱいいる。ここは霞ヶ関も近いし結構効果はある」と成果を感じているという。

 そんな服部さんの横には違う団体の姿が。「南無妙法蓮華経」とお経を唱える、日本山妙法寺という仏教団体のお坊さんたちだ。彼らが訴えているのは、テロなどの組織犯罪を計画段階で処罰可能とする“共謀罪”への反対。日本山妙法寺の僧侶である武田隆雄さんは、「国会は国の政策を決める最高決議機関なので、共謀罪とか日本を戦争する国にするということに対して、宗教者として反対するという意思表示をするためにお祈りしている。共謀罪は内心の自由、心の自由を奪っていくということで、心が自由でないと思ったり感じたりということができなくなる」と反対する理由を話す。

 彼らのように国会周辺で声を上げる人々は、国政への不満を訴え、改善を要求している。その訴えの1つの手段が「陳情」だ。広辞苑によると「陳情」とは「実情を述べて、公的機関に善処を要請すること」である。決して悪いことではないが、最近では森友学園問題で「陳情」というワードが有名になった。森友学園の籠池前理事長が、国有地関連で自民党・鴻池祥肇参院議員に陳情したとみられ、学園の土地取得にあたっては安倍昭恵氏付きの政府職員に陳情の手紙を送付したと伝えられた。

 政治学を専門とする日本大学法学部教授の岩井奉信氏は、「国民が政治家に色々お願いすること全体を陳情という」とその意味を説明する。森友学園の件に関しては、「お願いをすることはいけないことではない」としたうえで、「その結果、土地の値段というのがものすごく値引きされた。常識では考えられない値引きをされたので、そこに色々な政治家の圧力があったのではないか、不当な値引きなのではないかというところが問題。陳情というのは国民の権利で、決して悪いことではない。だけれどもそこにお金のやり取りが出てくると、汚職ということにもなりかねない」と話した。

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最終更新:6/7(水) 7:00
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