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「トランプはすでに、白人貧困層を裏切っている」 熱狂的支持者たちとアメリカのこれから

6/7(水) 7:51配信

BuzzFeed Japan

独特の言動で存在感を見せ続けるトランプ大統領。突然、気候変動対策のパリ協定を脱退表明し、全世界を驚かせた。5月には自身のロシアとの癒着疑惑について捜査していたFBI長官をクビにし、物議を醸している。

その行動に対し、米国内ではトランプ大統領の「弾劾」へ向けた動きが出てきている。

現実問題、トランプ大統領が弾劾される可能性は、どれほどあるのだろうか。そして、彼を熱狂的に応援し、大統領に押し上げた支持者たちは今後どうなっていくのだろうか。米国で執筆活動を続ける渡辺由佳里さんに聞いた。
【中野満美子 / BuzzFeed Japan】

トランプ大統領弾劾の可能性は

「弾劾裁判とは、ひとことでいえば、大統領をクビにする手続きです。しかし、これでクビになった大統領はまだいません」

ビル・クリントンら2人の大統領が一歩手前までは行ったが、最後の関門(上院)は越えなかった。ニクソン大統領の場合、弾劾前に自ら辞任した。

いまのところ共和党の議員の多くはトランプ大統領を支持している。ただ、これはトランプ大統領個人への支持というよりは、党への忠誠心からだというのが、渡辺さんの分析だ。

だが、ほころびは少しずつ見え始めている。来年の中間選挙を見据えて、共和党の一部議員が、すでに大統領と距離を置き始めているという。

コアなファンである白人低所得者層

では、トランプ大統領を熱狂的に支持した人たちはどうなのか。

トランプ大統領のコアなファン層は、白人の低所得者層、つまり、選挙にさえ行ったことがなかった、政治に無関心だった人たちだといわれている。

アメリカ中西部には、かつて製造業が盛んだったが、いまは落ちぶれたラストベルト(さび付いた工業地帯)と呼ばれる一帯がある。そこには、多くの貧しい白人労働者たち(ヒルビリー)が暮らしていて、家庭崩壊が大きな問題となっている。

ヒルビリーの多くが、希望のないまま親と同じような一生を過ごす以外の選択肢はないと、人生を諦めている。そして、都市部の豊かなリベラルは自分たちを見下げる鼻持ちならない者として嫌悪し、マイノリティや移民のことは、リベラルが作ったポリティカル・コレクトネスで優遇されていると思っている。

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最終更新:6/7(水) 7:51
BuzzFeed Japan