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住友金属鉱山、カナダ金鉱山権益を215億円で取得

6/7(水) 6:01配信

鉄鋼新聞

 住友金属鉱山は6日、カナダの産金会社アイアムゴールド社(IMG社)が92・5%の権益を保有するコテ金開発プロジェクト(カナダ・オンタリオ州)の同社持分30%(プロジェクト全体の27・75%)を取得することで合意し、投資契約に調印したと発表した。取得額は総額1億9500万米ドル(約215億円)。カナダに設立する新会社を通じて17年度前半までに取得を完了させる。マインライフは約17年で、予定総生産量は金168トン。同社は権益分の年間3トン弱の金引取権を獲得できる。19年に建設を開始し、21年に生産を開始する計画。

 同プロジェクトは、オンタリオ州ティミンズ市の南南西約120キロに位置する露天掘りの大規模開発プロジェクト。初期起業費は10億4700万米ドルで、比重選鉱を併用した全泥青化精錬法でドーレ(精製前の金のインゴット)を生産する。可採鉱量は1億9600万トン(平均品位0・94グラム/トン)。また、今回取得する権益には周辺鉱区も含まれており、世界有数の産金地帯であるカナダ東部アビティビ地域にあることから今後の探鉱によって資源量が追加される可能性も期待されている。
 同プロジェクトについて土田直行専務(資源事業本部長)は「昨年発足させた社内の金開発案件発掘チームが精査した多くの案件の中でも有望な案件」と評価。世界的な産金地帯であるため、「すでにインフラなども確立しており、操業コストも読みやすい」こともメリットとなる。
 IMG社は世界25位の中堅産金会社で、カナダ、南米、アフリカに四つの操業金鉱山を保有。そのほかにも複数の探鉱・開発案件を進めるなど金鉱山開発・操業で豊富な経験と技術を有する。住友金属鉱山は今回の権益取得を機に、同社と金事業で強固なパートナーシップの構築も目指す。「IMG社とはお互いにリスペクトし合える関係。先方からは当社の資源開発事業における技術を高く評価されている。金鉱山開発でお互いを補完する技術・経験を有し、将来的にさまざまな案件で協力できればと期待している」(岡田専務)。
 同社は、長期ビジョンの中で金権益生産量を30トン/年まで増やすことを目標に掲げている。今回の権益取得で金権益生産量は足元の約15トン弱/年から約18トン弱/年まで引き上がる見込みで、目標達成に向けて一歩前進する。

最終更新:6/7(水) 6:01
鉄鋼新聞