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25年間で子どもの好きな教科はどう変わった?

6/7(水) 12:02配信

ベネッセ 教育情報サイト

子どもの頃はどんな教科が好きでしたか?その教科の授業がある日は、学校に通う足取りも軽かったという思い出を持つ保護者のかたも少なくないかもしれませんね。そこで今回は、ベネッセ教育総合研究所の25年間の調査で見えた、好きな教科のいま昔をご紹介します。

25年間で小学生に人気が上昇した教科とは?

親世代と現在の子どもでは、「好きな教科」に違いはあるのでしょうか? ベネッセ教育総合研究所「第5回学習基本調査」で、各教科についての「とても好き」+「まあ好き」の割合を見てみましょう。

【図1】から、小学生には「体育」や「図画工作」などの実技教科が人気であることがわかります。
なかでも、最も人気が高い教科は「家庭科」です。25年前の1990年時点では、4位という結果でしたので、大幅にアップしたと見ることができます。
「家庭科」は1994年度から実施された高校の学習指導要領から男女必修となり、少しずつ子どもたちにとって身近な家庭や地域での生活、そして環境問題などのテーマが取り上げられるようになってきました。こうした自ら社会的な課題について探究するような学習に、子どもたちの関心が高まっているのではないかと推測できます。

小学校で「外国語活動」始まるも、中学校では根強い「英語」不人気

【図2】のベネッセ教育総合研究所「第5回学習基本調査」の中学生を対象にした調査から、中学校でも「保健体育」「美術」「音楽」などの実技教科が昔から人気が高い傾向があることがわかります。
また、小学校同様に「技術・家庭科」人気がアップし、さらに社会や地域の課題などを教科横断的に学ぶ「総合的な学習の時間」も2006年の8位から2015年には3位にまでアップしたので、中学生も身近な課題を学び、考える学習への関心が高まっていると考えられます。

こうした根強い人気教科がある一方で、中学校の「英語」は1990年は下から2番目、25年後の2015年では最下位となっています。この25年間で、「好き」の割合は高くなりましたが、相変わらず下位に位置していることになります。一方、小学校で2011年度から必修化された「外国語(英語)活動」は、2015年では小学生の好きな活動の4位と比較的人気が高い結果となっています。つまり、「外国語(英語)活動」で高まった子どもたちの関心を、うまく中学校の「英語」へつなぐことができていないということがいえます。

果たして、子どもたちは、どういう時期から「英語嫌い」になってしまうのでしょうか。中学2年生を対象とする「第1回中学校英語に関する基本調査」(生徒調査)(2009年)で「英語を苦手と感じるようになった時期」を尋ねたところ、『中1の後半』と認識している子どもが26.6%いることがわかりました。中学校に入ると、文法の学習が始まったり、テストがあったり、さらに先生の教え方も小学校と違ったりして、戸惑いを感じる子どもが多いのではないでしょうか。

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