ここから本文です

予約即日完売!新発表のおもちゃ「toio」に込められたソニーの革新的技術

6/7(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ソニーは6月1日、東京おもちゃショーに合わせて、同社技術を使った子ども向けハイテクおもちゃ「toio(トイオ)」を発表。ソニーの新規事業ECサイト「First Flight」での予約販売を開始した。

【画像】toioの本体一式。つり革のようなリング状のコントローラーが特徴的だ。

トイオ本体と、機能を追加・拡張するカートリッジや組み合わせて遊べるレゴをセットにした「初回限定全部セット」(2万5855円)および「初回限定基本セット」(2万1557円)はすでに予約が完売になっている。出荷開始は11月下旬を予定している。なお、通常版は「全部セット」(3万3415円)、「基本セット」(2万9117円)などとなっている。

toioは、いわゆる「知育玩具」と言われるジャンルのロボットおもちゃで、2つのリング状のコントローラーがつながった「toioコンソール」と、小型モーターを内蔵してプログラムに従って前後左右に自在に動く2台の「toioコア キューブ」、そしてtoioに動きをプログラムして命を吹き込む「カートリッジ」で構成されている。

コア キューブの動作は別売のカートリッジによって様々に変えられ、2台が協調して動いたり、あるいは2台が別々の生物のように相手を認識しながら動いたりといったことができる。どうやって遊ぶのかは、まずは公式動画を見てもらうのが手っ取り早い。

発表会の中で、プロジェクトリーダーの田中章愛氏は、toioを「体感型トイプラットホーム」と表現していた。物理的な存在なので、toioに折り紙や落書きを切り抜いたモノを貼り付けたり、おはじきのようなモノをぶつけたりして、頭脳をもった積み木やレゴブロックのように遊べるという意味だ。動画を見ると、実に楽しそうで、大人もワクワクしてくる。

秘められた技術的ブレイクスルー「絶対位置センサー」

toioのこの不思議な動きは、2台それぞれが相互に相手の位置・方向を精密に認識する「絶対位置センサー」と、小型で高性能なモーターによって実現されている。発表会の中でプロジェクトリーダーの田中氏は、toioの発表に至った「技術的ブレイクスルー」として、この絶対位置センサーをtoioコア キューブの小さなボディの中に搭載できたことをあげていた。

絶対位置センサーの仕組みについては、詳細は明かされていない。ただ、カートリッジとセットになっている専用マット上で有効になるところから、コア キューブ底面にある光学センサーを使って、人間の目で認識できない座標パターンを認識していると私は推測している(電波での位置認識では、toioほど精密な位置認識は難しいはずだ)。

2つのコア キューブはBluetooth(BLE)でtoioコンソールと無線で繋がっていて、コントローラーを使ってラジコン的に遠隔操作もできる。これによって、例えばtoio2台を高専ロボコンのように戦わせるような遊び方もできるようだ。

toioは発表時点で、複数の社外とのコラボも製品化している。前出のように、レゴブロックとのコラボでtoioとレゴを組み合わせて遊びを拡張したり、また別売のカートリッジ「工作生物 ゲズンロイド」は、あのピタゴラスイッチを生み出したクリエイター集団、ユーフラテスがプロデュースしている。

現時点ではカートリッジは「toioコレクション」(予想実売5000円前後)と「工作生物ゲズンロイド」(予想実売4000円前後)の2つのみだが、今後の追加は「続々登場」(発表会スライド)という。toioのコンテンツ企画・開発のパートナー企業として、既にバンダイとグループ会社のソニーミュージックの名前も上がっている。11月下旬の発売に向けては新発表も期待したいところだ。

toioはソニーの社内ベンチャー。創業メンバーはこの3名。

製品化にあたっては200名以上の子供たちと対話し、遊び方を観察しながらコントローラーの設計などを工夫した。

遊び方の一例。懐かしのトントン相撲のように工作したキャラクターを乗せて戦わせる遊び。

toio対応タイトル(コンテンツ)があくまで主役で、ハードはプラットフォームに過ぎないという位置付け。

ローンチ当初のカートリッジであるゲズンロイドは、「ピタゴラスイッチ」でお馴染みのユーフラテスが企画協力。

パートナーとして既にバンダイの名前が上がっている。

toioの名前の由来。「Toy」+「I/O」というハイテク的ワードの組み合わせと、「oio」が顔に見えるという遊び心が込められている。