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台風被災乗り越え ママさんバスケ全国切符/岩手

6/7(水) 11:32配信

デーリー東北新聞社

 7月28~30日に広島市などで開かれる第36回全国ママさんバスケットボール交歓大会に、岩手県久慈市在住のメンバーを母体としたチーム「KUJI飯mama(くじいいまま)」が出場する。主催する日本バスケットボール協会の社会人カテゴリーの改編で、歴史ある大会が幕を閉じることを知り奮起。昨年8月の台風10号による豪雨で被災したメンバーもいる中で、県大会を制し、7年ぶりに全国への切符を手にした。主将の中公留美子さん(45)=久慈市立三崎中講師=は「被災を乗り越えて頑張りたい」と闘志を燃やす。

 結婚、出産、育児―。人生の節目を経験する中で巡り合った仲間と、再び全国の舞台に臨む。

 メンバーは、中公さん、遠藤久美子さん(40)奥山絵里香さん(40)関添由美子さん(47)佐々木美貴さん(40)=以上久慈市=、高際富貴子さん(42)高橋淑恵子さん(46)=以上盛岡市=、鈴木育恵さん(38)佐々木しのぶさん(39)及川志保子さん(41)伊藤裕子さん(42)佐藤幸恵さん(39)大久保万紀子さん(47)=以上北上市=の選手13人と、マネジャーの木村有希子さん(45)=盛岡市=で構成。

 かつて久慈市で一緒にプレーしたメンバーが中心となり、盛岡市や北上市のバスケ仲間が加わった。

 既婚者か43歳以上が出場できる「ママさん」の全国大会に初出場したのは2010年。このときは1回戦で敗退した。その後、制限がない「一般」に切り替えて活動していたが、最後の大会で雪辱を果たすため、再び「ママさん」での挑戦を決めた。

 5月14日、紫波町で開催された県予選には4チームが出場。1回戦は全国大会常連の「いちのせきマザーズ」に28―24で勝利した。決勝では、元実業団選手が率いる「奥州ママ」と対戦。残り10秒で劇的な3点シュートが決まり、38―37で見事優勝を飾った。

 順風満帆のように見えるが、メンバーはそれぞれ悩みを抱える。

 中公さんは東日本大震災で宮古市田老地区にある実家が被災。遠藤さんは昨年の台風で久慈市大川目町にある自宅や車が浸水し、現在もアパートでの仮住まいが続く。

 仲間数人分のユニホームも被害に遭ったが、市バスケットボール協会の支援で新調できた。遠藤さんは「被災して生活が大変なので迷いもある。それでも家族の応援があったのでここまでやれた」と前を向く。

 大会まで残された時間は少ない。中公さんは「前回は勝つことができなかったので、まずは1勝したい」と必勝を誓う。

デーリー東北新聞社