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【保険】再婚したのに受取人は前妻、「がん」を妻に秘密にしたいのに受取人が妻…「受取人」トラブル事例と対処法。

6/7(水) 7:02配信

マネーの達人

誰のための保険なのか

医療保険・生命保険などに加入するとき、契約書に必ず受取人を記入します。受取人に関して注意すべきことを、具体的な事例を交えてご紹介します。

保険契約は、保険料を支払う契約者、死亡や入院・手術など、保険事故の対象となる被保険者、そして保険金・給付金を受け取る受取人を設定する必要があります。

それぞれ別の人である必要はなく、

・ 契約者=被保険者
・ 契約者=受取人

などにすることもできます。

また、入院・手術給付金と死亡保険金の受取人は、それぞれ違う人を指定できます。

保険を契約するときは、つい保険料額や保険金額に目を向けがちなのですが、受取人も慎重に選ばなければなりません。

「自分が入院したとき、入院費を支払うのは誰でしょうか。」
「自分が万一死亡したとき、誰にお金を残したいでしょうか。」

こうしたことをきちんと考えておくべきです。

受取人に関するトラブルの事例を以下に挙げていきましょう。

ケース1 給付金の受取人を前妻に…

保険種類:医療保険
契約者・被保険者:Aさん
給付金受取人:Bさん(Aさんの元妻)

Aさんは、Bさんと結婚した際に医療保険に加入しました。その後二人は離婚。Aさんは再婚し、新たな家庭を築いています。

ある日、交通事故に遭い、1か月入院しなければならなくなりました。いざ給付金を請求しようと保険会社に連絡すると、「請求はBさんからお願いします」と言われてしまいました。

たとえ婚姻関係がなくとも、この場合の給付金請求権はBさんにあります。そのため、Bさんに連絡を取らなければならず、請求手続きが非常に煩雑になってしまいます。

Aさんは、離婚したときに保険契約を見直し、受取人変更をしておくべきでした。

また、入院を開始した後すぐに受取人変更を行ったとしても、受取人変更の成立日以前の入院はやはりBさんに請求してもらわなくてはなりません。

ケース2 判断能力のない人が受取人に

保険種類:医療保険
契約者・被保険者・給付金受取人:Cさん

高齢のCさんは、ある日突然脳梗塞で倒れ、緊急入院。そのまま意識が戻らず寝たきり状態になり、判断能力を失ってしまいました。

Cさんの子どもが代わって医療保険の入院給付金を請求しようとしたところ、

「成年後見人から請求してください」

と言われました。突然の発病だったこともあり、事前に成年後見人の選出を行っていませんでした。

成年後見制度は、家庭裁判所に申し立てを行う必要があり、時間もかかります。手続きを行っていない人は、Cさんのような状態になったとき給付金を誰も受け取れない状態になってしまいます。

「指定代理請求特約」を付加しておくと、何らかの事情で受取人が自ら請求できない場合、あらかじめ指定された指定代理請求人が受取人に代わって請求することができるようになります。

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最終更新:6/7(水) 9:59
マネーの達人