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激売れだったトヨタ プリウスに異変!? 売れ行きが半減の理由

6/7(水) 17:55配信

オートックワン

今では日本で最も馴染み深い乗用車“プリウス”に異変

トヨタ プリウスといえば、日本で最も馴染み深い乗用車といって良いだろう。初代モデルは1997年に世界初の量産ハイブリッド車として発売され、2003年に登場した2代目以降は好調に売れてきた。

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特に2009年5月に発売された先代型の3代目は、トヨタ4系列の全店(約4900店舗)が扱うようになり、エンジンを1.8リッターに拡大しながら価格を割安に抑えた。好条件が重なって爆発的に売れ、一時は約10か月の納車待ちに陥っている。長期の納車待ちはユーザーにとって迷惑だが、人気を急激に高めたことは事実だ。

その結果、2009年にはプリウスが日本国内だけで約21万台登録された。上半期はモデル末期の状態だが、6月以降に一気に増やした。2010年には約32万台に達している。

ところが2015年12月に発売された現行型の4代目は、先代型に比べて売れ行きが伸び悩む。2016年はフルモデルチェンジの直後だから需要が急増しそうだが、約25万台であった。前年の約2倍に増えて人気車であることに変わりはないが、先代型の約32万台に比べると、現行型の売れ行きは78%にとどまる。

そして2010年の国内総販売台数は約496万台だったから、2016年の497万台とほぼ同じだ。市場規模が同等なのにプリウスの立ち上がりは鈍い。

しかも現行型の発売から約1年を経過した今では、売れ行きが目立って落ち込んだ。対前年比を見ると、2017年1月が47%、2月は84%、3月は71%、4月は48%になる。発売直後とその翌年では、後者の売れ行きが下がって当然だが、半減となれば下落が大きい。

トヨタ プリウスの売れ行きが伸び悩む背景とは

プリウスの売れ行きが伸び悩む背景には、複数の原因がある。

まず先代型は販売が急増して、2010年頃は「プリウスブーム」になっていたことだ。当時はコンパクトハイブリッドで人気のトヨタ アクアも設定されておらず(アクアの発売は2011年12月)、ハイブリッドといえばプリウスだった。つまり現行型の販売環境は先代型ほど有利ではない。

商品の特徴も影響した。現行型はハイブリッドシステムに改善を加えて、売れ筋グレードのJC08モード燃費を先代型の30.4km/Lから37.2km/Lに向上させている。プラットフォームの一新で走行安定性と乗り心地の不満もほぼ解消され、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させるToyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)に進化した。

いずれもメリットの多い機能の向上だが、価格は装備の違いを差し引いても先代型に比べて10~20万円高い。ボディは全長が60mmほど拡大されたが、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は同じだから前後席の居住性に大差はない。そして外観は先代型に比べると大幅に個性が強まり、特にフロントマスクは見る人によって好みが分かれる。

このほかクルマの保有期間の長期化も影響しているだろう。人間の平均年齢に相当する平均車齢は、2010年には7.56年だったが、今は8.3年に伸びた。クルマを長く使う傾向が強まれば、買い替える周期も長くなって新車の売れ行きが伸び悩む。

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最終更新:6/15(木) 10:19
オートックワン