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AppleがARに本気。ARKitはいきなり「世界最大のARプラットフォーム」に #WWDC17

6/7(水) 17:40配信

ギズモード・ジャパン

特殊なハードじゃなく、ソフトウェアでARを実現。

今日のWWDCのキーノートによると、AppleはAR(拡張現実)に本気で取り組み始めているようです。少なくともステージ上ではビシっとデモを決めたAppleは、彼らの開発者向けARツール・ARKitは、世界最大のARプラットフォームになると宣言しました。というか特殊なハードがなくてもiOSデバイスなら使えるって触れ込みなので、その時点でユーザー数は最大になる、というわけです。下はキーノートのデモで、iPhoneの画面に映ったテーブルの上に、実際にはないARのコーヒーが現れてきます。

【GIF画像】机にないはずのコーヒーが…Appleによる革命

AppleとARの結びつきといえば、去年みんながどこへ行ってもポケモンGOをプレイしていたのが印象に残っているくらいでしょうか。それより、Googleが2014年の発表以来アップデートしてきたProject Tangoや、それに対応したLenovoの端末Phab2 Proの方がずっと先行していた気がします。Project Tangoは背面に3Dカメラを搭載した巨大な端末を使うことで、スマートフォンが周りの環境を正確に把握することを可能にしていました。

ただProject Tangoは対応端末が限られてたり、入手できる場所もオンラインとか一部のルートしかなかったりして、そこまで売れていないのが現状です。それに多くの人はポケモンは好きかもしれないけど、ARで何ができるのかはよくわからないままです。というかテック企業にとっても、ARで何を可能にすればみんなが使うようになるのか、課題のままになっています。

Appleのティム・クックCEOは以前、バーチャルリアリティ(VR)よりARを推すような発言をしていましたが、Appleが今ARにここまで踏み込んでくることを予想した人は少ないのではないでしょうか。AppleのARは、Project Tangoみたいに特殊なハードウェアを使うのではなく、ソフトウェアベースで同様のことを実現しようとするものです。それによって、Project Tangoのように端末を選ぶのではなく、どんなiOSデバイスでも優れたAR体験が可能になる、はずです。

Project Tangoでは、スマートフォンを向ければ窓のサイズが測れたり、ソファを置くのにどれくらいのスペースが必要かわかったりします。Appleは、iPhone 7のハードウェアとARKitがあれば同じことができると考えているようです。

ステージ上のデモはうまく行っていたものの、実際使ってみてどうなのかはまだわかりません。が、もし本当にAppleの目論見通りなら、ARの真の革命はついにここから始まるのかもしれません。