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特急「ひだ」「南紀」にハイブリッド式の新型車両 最高120km/h運転目指す JR東海

6/7(水) 16:52配信

乗りものニュース

ハイブリッド式で国内初の最高120km/h目指す

 JR東海は2017年6月7日(水)、同社として初めて、ハイブリッド方式を採用した次期特急形車両(試験走行車)を新製すると発表しました。

【画像】ハイブリッド方式による運転のイメージ

 現在、特急「ひだ」「南紀」に使用されているキハ85系ディーゼルカーの置き換え用として開発。2019年末から試験走行を重ね、ハイブリッド車両としては国内初の営業最高速度120km/hの運転を目指すといいます。

 従来のディーゼルカーはエンジンの動力で走りますが、今回のハイブリッド方式を採用した車両は、エンジンで発電した電力と蓄電池の電力を組み合わせて、モーターを回して走ります。

 加速時はエンジン発電を主とし、状況に応じて蓄電池の電力を使用。ブレーキ時はモーターが発電した電力を蓄電池に充電します(回生ブレーキ)。駅停車時はアイドリングストップ機能によりエンジンは停止し、蓄電池で車内の空調や照明などのエネルギーを賄います。

 この方式により、ディーゼルカー特有のギアチェンジによるゆれが解消され、乗り心地が向上。エンジン数が1両あたり2台から1台に減ることや、アイドリングストップなどから、静粛性も向上します。加速時や停車時に蓄電池の電力を使用することで、燃費も15%向上する見込みです。また、電車と同様の機器を採用することで、メンテナンスコストの低減なども図れるといいます。

車内設備や量産車投入までのスケジュールは

 車両の形状は、JR東海によると「漆器の持つまろやかさや艶のある質感」をコンセプトとし、豊かで滑らかな曲線で表現。また、同社車両で使用しているオレンジ色の帯を曲線とすることで「躍動感」を表現しているといいます。

 車内には車いすスペースや、大型スーツケースを収納できる荷物スペース、多機能トイレ、温水洗浄機能付き洋式トイレ、防犯カメラを設置。全座席は電源コンセントも導入されます。

 試験走行車は1編成(4両)を製造。2019年末の完成後、1年間をめどに基本性能試験、長期耐久試験などが行われます。量産車の投入は、2022年度目標の見込みです。

 JR東海は、特急「ひだ」「南紀」の後継車両として「全ての面で斬新で画期的な次世代車両」としています。

乗りものニュース編集部