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下風呂温泉の共同浴場 村が再整備着手/青森・風間浦

6/7(水) 12:20配信

デーリー東北新聞社

 青森県風間浦村は、村内屈指の観光地・下風呂温泉郷にあり、源泉の異なる二つの共同浴場「大湯」「新湯」の再整備に着手する。温泉郷内で営業休止中の旅館周辺を買収し、移転・新築する方針。「廃業した旅館や空き家が目立つ温泉街全体の環境整備と合わせ、スピード感を持って取り組みたい」と冨岡宏村長。新共同浴場は2020年4月のオープンを見込む。

 6日開会の村議会定例会に、基本構想策定業務委託料など関連経費を含む17年度一般会計補正予算案を提案した。

 2共同浴場は別々の場所にあるが、共に源泉が村、浴場施設が下風呂財産区の所有。築50年以上と老朽化が著しく、10年ほど前にも再整備構想が浮上したが、厳しい財政事情などから立ち消えとなっていた。

 現時点の構想では、文豪・井上靖が小説「海峡」を執筆した宿として知られる長谷旅館(休館中)や隣接する廃旅館などを買収、解体。浴室から津軽海峡を望めるよう、2階建ての浴舎を整備する。二つの源泉を1カ所で楽しめるように集約する考え。

 本年度は基本構想策定と用地取得、来年度は実施設計などを行い、19年度中の完成を目指す。冨岡村長は「総事業費は10年前の構想が3億6千万円だったので、それを上回る規模になる。財源には核燃料サイクル立地対策交付金や過疎債を充てたい」としている。

デーリー東北新聞社