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1勝目指しリングへ 35歳、袖ケ浦の公務員ボクサー・小堺さん「後悔ない人生を」

6/7(水) 11:20配信

千葉日報オンライン

 千葉県袖ケ浦市総務課の副主査、小堺健一郎さん(35)が15日、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるボクシング大会「東日本新人王戦(ライト級)」に出場する。ボクサーの定年である37歳を前に、大学時代に味わえなかった勝利の喜びを勝ち取ろうと、約13年ぶりにリングに上がる。「後悔しない人生を歩みたい」。悲願の1勝へ闘志を燃やしている。

(かずさ支局 武内博志)

 川崎市で育ち中学3年生からボクシングを始めた小堺さんは、駒沢大法学部3年の時にプロテストを受け、ライセンスを取得した。弁護士を目指しつつ、大学4年の時に2度リングに立ったが、デビュー戦は判定で引き分け、2戦目は判定負けを喫し、ついに一度も勝てないまま、司法試験を優先させるためボクシングから離れた。

◆司法試験を勉強

 司法試験の勉強は、大学、大学院、司法浪人と続けたが、結局、合格はかなわず、2011年4月に袖ケ浦市役所に入庁した。条例案の作成や訴訟の担当となり、経験を生かせてはいたが、心には常に、1勝もできなかったボクシングへの思いが残っていた。

 「ライセンスが失効する37歳までに必ずリングへあがる。どうしても1勝したい」。そう思い続け、多忙を極める仕事の傍ら、3年前から練習を再開した。木更津市内の木更津グリーンベイボクシングジムに所属し、80キロあった体重を1年かけカロリー制限で18キロ落とし、千葉県内外のジムに出稽古。現在は1日2時間の練習を週3~4回、1回10キロのロードワークを週5回こなす。

◆13年ぶりの試合

 約13年ぶりの試合となる東日本新人王戦(トーナメント形式、1試合4ラウンド)では、大手ジムに所属する20代前半の若手と対戦する。プロ2戦で1勝1敗という相手の身長は約180センチ、対する小堺さんはライト級では小柄の167センチ。体格差はあるが、「潜り込んで打ち合いたい。がむしゃらにいってKOを狙う」と意気込む。

 試合は15日午後6時から始まり、出口清市長はじめ市役所の職員や、学生時代の友人ら約120人が応援に駆け付ける。袖ケ浦市のPRも兼ねて特製のトランクスや横断幕を用意し、選手紹介では「(同市のマスコットキャラクター)ガウラと一緒」を意味する「コンガウラ、小堺健一郎」とコールしてもらうつもりだ。

 小堺さんは「ボクシングも司法試験も挫折ばかりだが、後悔しない人生を歩むため、最後までやり切りたい」と悲願達成を見据えている。