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【F1】6年ぶりのF1ドライブ。ロバート・クビサ「自分が失ってしまったモノがわかった」

6/7(水) 19:40配信

motorsport.com 日本版

 ロバート・クビサは火曜日、バレンシア・サーキットでルノーカラーに塗られたロータスの2012年マシン、E20をドライブ。2011年にラリー事故に遭いF1からの離脱を余儀なくされてから、実に6年ぶりのF1マシンでの走行となった。

【写真】現在32歳のロバート・クビサ。事故がなければ、おそらく現在もF1で活躍していただろう。

 彼は燃料を多く搭載してのロングランや、予選シミュレーションなど様々な走行プログラムをテスト。合計で115周を走破した。

 クビサは、自分にとって今回のテストは感動的な瞬間だったと認めた。彼はテストについて、自身の仕事には誇りを持っているものの、F1から離れていた間に失ってしまったモノが、走行によって浮き彫りになったと語った。

「僕にとって、感動的で重要な1日だった」と彼は述べた。

「パドックから長い間離れ、難しい時間を過ごしていた。僕は一生懸命取り組んでいたけれど、数年前まで(F1のドライブは)不可能だと感じていたんだ」

「複雑な気持ちだよ。今日成し遂げたことには誇りを持っている。だけど、それは自分が失ってしまったモノを示してもいるんだ」

「未来がどうなるかはわからないが、ひとつ、わかったことがある。このために1年以上準備に取り組んできて、難しいコンディションでも一貫して良いペースで走れた」

「6年のブランクは簡単じゃないけど、僕は良い仕事ができるとわかったし、満足できる」

「この機会に感謝する。2005年に、僕に初めてF1マシンをテストするチャンスをくれたのはルノーだった。今回のテストのチャンスも、彼らが与えてくれたんだ。ありがとう」

 ルノーのスポーツ・ディレクターを務めるアラン・ペルマンは、クビサがチームで最後にレースに出た2010年からクビサの性格は変わったものの、彼からのフィードバックは”時計を巻き戻す”かのようだったと語った。

 ペルマンはクビサのパフォーマンスを「素晴らしい」と評価した。

「ロバートがF1マシンに戻ってきたのを見れたのは、とても良いことだ。順調な1日だった」

「我々はグランプリの週末を1日に凝縮しようとやってみたが、彼にとっては興味深い1日になっただろう」

「ロバートは少し変わった。彼はより陽気になったし、昔はマシンのセットアップについて詳しく尋ねる時に、あんなに強引ではなかったよ! しかし、彼のコメントとフィードバックは我々みんなにとって時計を巻き戻すようなものだった」

「6年ぶりにF1マシンに乗るのは難しいことだが、彼は素晴らしいパフォーマンスだった」

 とはいえ、ペルマンは今回のテストはクビサのための、1度限りのものだったと強調した。

「ロバートのための、1度限りのイベントだった」とペルマンは語った。

「ルノーでの彼の時間は、突然短くなってしまった。彼と、素晴らしい未来を築くことができたはずだということはわかっている」

「チームはバレンシアでセルゲイ・シロトキンとテストを行っていた。だから今回は、ロバートをマシンに乗せ、彼の回復に我々なりの方法で貢献できる最適な機会だったんだ」

Pablo Elizalde