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ハチをもってハチを制す! 沖縄県花デイゴの害虫駆除へ、県が実証実験

6/7(水) 8:05配信

沖縄タイムス

 沖縄県農林水産部(島尻勝広部長)は6日、デイゴの葉に寄生し、落葉や衰退枯死などの深刻な被害を与えている害虫「デイゴヒメコバチ」を防除するため、ヒメコバチの幼虫を捕食する「デイゴカタビロコバチ」を野外で放飼する実証実験を2017年度から始めると発表した。県全土に広がる被害を食い止め、デイゴの復活を狙う。14年度からの屋内試験では平均5割ほどの抑制効果が認められた。

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 17年8月以降に有識者を含めた評価委員会を開き、放飼の時期や場所、数量を検討する。

 デイゴヒメコバチは05年に石垣島で確認された。沖縄本島は06年、国頭村で初確認。寄生の被害は現在は全県的に広がっている。

 県内の一部地域では08年から樹幹に薬剤を注入し、殺虫する措置が実施されているが総数は1100本にとどまる。薬剤はデイゴ1本につき3万円程度と高額。毎年処置をしなければならないためコストが高く、手間もかかっている。デイゴカタビロコバチを放飼すると1本当たり3千円でコストは10分の1まで軽減できる。1度の放飼で効果が期待できるため2年目以降はコストはかからない。

 県は14年にハワイでカタビロコバチを収集し、環境調査や屋内飼育で効果の検証を進めてきた。外来種カタビロコバチの在来種に及ぼす影響が危惧されているが、交雑や寄生の可能性がある14種の昆虫に影響はないとの調査結果が出た。

 県森林資源研究センターの寺園隆一所長は「デイゴカタビロコバチによる防除技術の確立でデイゴの復活が期待できる」と語った。

最終更新:6/7(水) 17:05
沖縄タイムス

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