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ECBはインフレ見通しを下方修正へ、エネルギー値下がりで-当局者

6/7(水) 20:35配信

Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)は8日の政策決定後に公表する最新の経済予測で、インフレ率予想を下方修正する準備をしている。エネルギー価格の値下がりが理由だと、事情に詳しいユーロ圏当局者が明らかにした。

2019年末までをカバーするECB経済予測の草稿によると、消費者物価指数の上昇率は17、18、19年にそれぞれ1.5%程度になると見込まれている。情報は非公開だとして当局者が匿名を条件に述べた。3月公表の従来見通しは17年が1.7%、18年が1.6%、19年が1.7%だった。

ECBのスタッフ予測は7、8両日にエストニアの首都タリンで開かれる政策委員会で提示される。草稿の数字は確定でなく、政策決定後に公表されるまでに変わる可能性もある。エネルギーと食品を除くコアインフレ率の予想は前回からほぼ変わらず、成長率予想は0.1ポイント前後引き上げられる公算が大きいという。ECB報道官はコメントを控えた。

インフレ予想下方修正の見込みが報じられた後ユーロは下落し、一時0.6%安となり日中安値を付けた。欧州株とドイツ国債相場は上昇。

インフレ見通し下方修正は金融緩和解除を巡るコミュニケーションと実践について極めて慎重なアプローチが必要だとのドラギ総裁やプラート理事の見解を支える。ユーロ圏の景気回復が確実になる一方、インフレは弱い中で政策のバランスをどう取るかが政策委員会での議論の中心になる。

原題:ECB Said to Cut Inflation Outlook After Energy Prices Slide (1)(抜粋)

Paul Gordon, Alessandro Speciale

最終更新:6/7(水) 20:35
Bloomberg