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為替ヘッジ削減こそ外債リスク抑制のこつ-2兆ドル運用SSGA

6/7(水) 7:35配信

Bloomberg

外国債券に活路を求める日本の投資家を悩ませる為替差損リスク。運用資産が円換算で200兆円を超えるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)は、為替変動からの損失を回避するためのヘッジ取引をむしろ適度に減らすことこそが解決策になると説く。

SSGAで日本の資産配分の統括責任者を務める新原謙介氏は、「債券投資家にとって米債の魅力は利回りの観点で以前より明らかに良い」と指摘。米債の新たな購入や多額の残高をすでに抱えている場合には「為替ヘッジ比率を少し下げてある程度の為替リスクを一緒に取ることで、金利が上がって米債が値下がりした時にドル・円相場の上昇がクッションとして機能する」と言う。

ブルームバーグの試算では、為替ヘッジ後の米10年物国債利回りは昨年7月に初めてゼロ%を割り込んだが、足元では0.55%前後に回復している。財務省の統計によれば、国内勢は海外の中長期債を昨年12月からの5カ月間で8兆7623億円売り越し、特に4月は4兆2559億円とデータでさかのぼれる2005年以降で最大を記録した。ただ、先月は27日までに3兆6961億円買い越し、残高復元の行方が注目を集めている。

例えば「ドル・円のヘッジをフルではなく80%にして米債に投資する。ストラクチャーは単純だが、ストーリーとしてはきれいに通る」。新原氏は1日のインタビューでこう述べ、「ボラティリティだけで単純に比較すると、米10年物国債を100持っているなら、為替リスクを20くらい取るとバランスが良くなる。リスク抑制の分散効果が見込める。為替リスクを少し持つことの意義は明確に戦略的にある」と語った。

米10年物国債利回りは大統領選でのトランプ氏勝利を受けた米経済・インフレ加速の観測を背景に、昨年11月上旬の1.71%から1カ月余りで2.64%に上昇した。ドル・円相場は同時期に1ドル=101円台から119円近くまで円安に進んだ。足元では米国の景気刺激策の実現可能性に対する疑念から、10年債利回りは2.1%台と大統領選直後の水準に低下、円は109円台前半と4月に付けた11月中旬以来の高値に近づいている。

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最終更新:6/7(水) 13:51
Bloomberg