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ジョージ・クリントンも出演 フライング・ロータス監督映画『KUSO』が7月に配信決定

6/8(木) 13:20配信

bmr.jp

ジョージ・クリントンも出演 フライング・ロータス監督映画『KUSO』が7月に配信決定

ジョージ・クリントンも出演 フライング・ロータス監督映画『KUSO』が7月に配信決定

ロサンジェルスの鬼才プロデューサー、フライング・ロータスが初めて長編映画で監督を務めたということで話題の映画『KUSO』が、北米やイギリスなどで7月に配信されることが発表された。

2014年には、ハービー・ハンコックやサンダーキャット、カマシ・ワシントン、ミゲル・アトウッド・ファーガソンといった一流ミュージシャンたちを起用し、ビート・ミュージックに生演奏を融合させ、先鋭的なブラック・ミュージックとして新たな地平を切り拓いた『You’re Dead!』をリリース、高く評価され、ケンドリック・ラマーのグラミー受賞作『To Pimp A Butterfly』にも参加したフライング・ロータス。昨年は、Pファンクの総帥ジョージ・クリントンが自身のレーベル Brainfeederと契約したことを発表して驚かせたほか、そのBrainfeederからリリースされたサンダーキャットの最新作『Drunk』も好評だ。

ハービー・ハンコックが制作中の新作に、サンダーキャットと共に参加していることでも注目されているフライング・ロータスだが、音楽だけでなく、映像にも意欲的だ。2012年作『Until The Quiet Comes』の音楽を使い、その世界観を表現した同名ショートフィルム(カーリール・ジョセフ監督)がサンダンス映画祭で審査員特別賞(ショートフィルム部門)を授賞、またジェイ・Z(Jay Z)らがエグゼクティヴ・プロデューサーに就いた映画『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』の音楽を担当するなどしてきたフライング・ロータスだが、昨年には自身の映像プロダクション「Brainfeeder Films」を立ち上げ、監督デビュー作となる短編映画『Royal』をサンダンス・ネクストでプレミア上映するなど力を入れてきた。

そしてBrainfeeder Filmsの立ち上げから発表されていたのが、フライング・ロータスとして初の長編映画監督作品となる『KUSO』だ。フライング・ロータスだけでなく、エイフェックス・ツイン、さらには人気ゲーム『サイレントヒル』シリーズなどの音楽で有名な山岡晃が音楽を担当し、ジョージ・クリントンも出演するということで話題を呼んでいるこの映画は、ロサンジェルスに大震災が起こり、廃棄されたTVに映る映像を通して被災者の様子を観ていくという作品。今年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映されると、米メディアのThe Vergeでは「史上もっとも気持ち悪い映画」と題したレビュー記事を発表し、混沌としてシュールなその作風だけでなく、グロテスクな映像によって席を立つ人が続出したと報じるなど厳しい評価も。これに対しフライング・ロータスは、「出て行ったのは400人中20人くらい」と反論している。

「shit」の日本語訳である「糞」をタイトルにし、劇中ではとあるシーンで「これはアートだ。これはシットだ。アートはシットなんだ」と語らせており、『KUSO』はフライング・ロータスの独特のアート観が表出した作品となっているようで、サンダンス映画祭の公式ページでも、「度肝を抜く映像から、吐きそうになるエフェクトまで、『KUSO』はあなたが観たことを忘れることができないような類の映画です」と紹介されているなど、観る人を選ぶ作品のようだ。

この話題作『KUSO』の一般公開日がついに決定。現時点ではアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランドだけで提供されている映像オンデマンド・サービス「Shudder」にて7月21日から配信されることが発表された。また、Pitchforkによれば、ニューヨークとロサンジェルスの一部劇場での上映に加え、iTunesやAmazonでの配信も予定されているという。フライング・ロータスは、「昔ながらのフィジカル・リリース」も予定しているとツイートしていることから、DVDやBlu-ray形態での発売も予定されていると見られており、サウンドトラックの発売にも期待が高まるところだ。

最終更新:6/8(木) 13:20
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