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チャイルディッシュ・ガンビーノ、SNSでの人気も後押しして「レッドボーン」がトップ20入り

6/8(木) 16:40配信

bmr.jp

チャイルディッシュ・ガンビーノ、SNSでの人気も後押しして「レッドボーン」がトップ20入り

チャイルディッシュ・ガンビーノ、SNSでの人気も後押しして「レッドボーン」がトップ20入り

クエストラヴが絶賛し、ジョージ・クリントンも「誇らしい」と支持したチャイルディッシュ・ガンビーノの最新作『“Awaken, My Love!”』からのリード曲“Redbone”が、今週の全米シングル・チャートでついにトップ20入りを果たした。

今年1月のゴールデングローブ賞で男優賞に輝いた俳優ドナルド・グローヴァーのアーティスト名義であるチャイルディッシュ・ガンビーノ。昨年12月に発表された3年ぶり新作『”Awaken, My Love!”』は、ファンカデリックの名作『Maggot Brain』を想起させるアートワークでも驚かせたが、音楽的にもPファンクを中心に70年代初頭のソウルやサイケデリック・ロックを現代的に昇華した内容で、発売直後にはクエストラヴがInstagramに、「このレベルの不意打ちはいつぶりだろう」、「1972年頃のデトロイト、(ファンカデリック作品などがレコーディングされた)[United Sound Studios]に連れて行かれるとは思わなかった」などと興奮した様子の長文を綴り、またディアンジェロに聞かせようと早朝4時に電話をして彼を起こし、このアルバムについて語ったと明かしたことでも話題になった。

この話題作の中でも、ブーツィ・コリンズの名曲“I’d Rather Be With You”を下敷きにしたような“Redbone”は人気の高い曲だが、時間をかけてじわじわと全米チャートを上昇している。『”Awaken, My Love!”』が全米アルバム・チャート5位、R&Bアルバム・チャートで1位に初登場した2016年12月24日付のシングル・チャートで48位に初登場した“Redbone”は、その後しばらく順位を落とし、チャートイン12週目となる今年3月頭には一度100位圏外にもなったが、じわじわと息を吹き返し、チャートイン21週目の4月頭には、初めて初登場の48位を上回る45位に。そしてチャートイン23週目となる5月27日付で36位とトップ40入りを果たした後、29位、22位と順調に順位を上げ、チャートイン26週目となる今週(6月17日付)、ついに17位まで上昇した。R&Bチャートでは今週2位となっている。

チャイルディッシュ・ガンビーノの“Redbone”は、アーバン・コンテンポラリー~R&B系のラジオ局では今年3月頃からエアプレイ数が増え、こうしたエアプレイ数によるアダルトR&Bチャートでは3月中旬にトップ10入りし、先週から2週連続で1位を制するなど楽曲そのものの人気の高さもあるが、今年に入って人気が高まった背景には、まず今年2月末にアメリカで公開された映画『Get Out』(日本未公開)の存在がある。同月にグラミー新人賞を授賞したチャンス・ザ・ラッパーが自腹で鑑賞券をファンに買い与えるほど気に入ったことも話題になったこの映画は、黒人監督による映画の米国内興行成績として、あの『ストレイト・アウタ・コンプトン』を超える大ヒットを記録。“Redbone”はこの『Get Out』の予告編映像、さらにオープニングでも使用され、ジョーダン・ピール監督も「チャイルディッシュ・ガンビーノの大ファン」と公言している。

また『Get Out』に続いて、4月末に配信がスタートし、予告編映像の段階から逆差別的だと白人層から反発を起こしたことも話題になったNetflixドラマ『親愛なる白人様』の第2話でも使用されるなど、メディアでの起用が相次いだ“Redbone”だが、さらに5月に入ってSNSでも意外な「リミックス」が拡散されるようになり、インターネット・ミームとして人気を呼んでいる。

まず流行りだしたのは、「トイレで“Redbone”がどう聞こえるか?」という“ネタ”がきっかけ。あるTwitterユーザーが「ハウスパーティ中にトイレで“始め”ちゃった時、“Redbone”はどう聞こえるでしょう」というツイートと共に遠くから響くような“Redbone”の音源をアップすると、9万近いリツイートがされるなど話題に。これを皮切りに、「トイレでゲームキューブをプレイ中」、「本当にトイレ中」、「トイレを待つ列に並んでいる時に、“Redbone”を1回しか聞いたことのない奴が隣で口ずさんでいる時」など、“Redbone”がBGMとなるシュールなシチュエーションを考える大喜利大会と化していき、次々と“ネタ”が投稿されている。この派生で、「セサミ・ストリートのカーミットが歌ったら」、「マイクが近すぎるチャイルディッシュ・ガンビーノ」といったバージョンも登場するなど人気を呼んでおり、ここ1ヶ月で急上昇しているのはこうしたSNS人気も大きいようだ。またこうした流行に乗ってか、人気ラッパーのウィズ・カリファが自身のラップも加えたカバーを5月下旬になって発表している。

なお、本名のドナルド・グローヴァーとして主演・脚本・製作総指揮・エグゼクティヴ・プロデュースを務めた米連続TVドラマ『Atlanta』は高い評価を得ており、今年1月の第74回ゴールデングローブ賞でテレビドラマ部門の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を獲得。自身も、男優賞(ミュージカル・コメディ部門)に輝いた。日本では8月公開となる『スパイダーマン:ホームカミング』、さらに『スターウォーズ』スピンオフ作品にも出演するなど俳優として活躍中だ。こうしたこともあってか、先日はライブ中に、『”Awaken, My Love!”』に続く次のアルバムが「チャイルディッシュ・ガンビーノ」としての最後のアルバムになると宣言した。その後、Huffing Postのインタビューに応えた彼は、「物事を行うには理由が必要」とし、チャイルディッシュ・ガンビーノをこのまま続けていく必要性を感じないとして、「チャイルディッシュ・ガンビーノの引退」を認めている。

最終更新:6/9(金) 11:30
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