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イラン同時多発テロで日本代表に動揺広がる…昌子「帰って来られますか」

6/8(木) 6:07配信

スポーツ報知

◆2018年ロシアW杯アジア最終予選B組 イラク―日本(13日、イラン・テヘラン・パススタジアム)

 日本代表が13日にロシアW杯アジア最終予選のイラク戦を行うイランの首都テヘランで7日、国会議事堂などが襲撃されるテロが発生した。少なくとも12人が死亡し、40人以上が負傷した。イラクが政情不安で自国開催できないため、比較的治安が良いとされていた同地で行うことになった。予定通り8日に出発するが、チームには動揺が広がっている。

 テロが発生したのは現地時間の7日午前。テヘランの中心部にある国会議事堂と首都郊外のホメイニ廟を複数の犯行グループが同時多発的に襲撃。少なくとも民間人を含む12人が死亡、40人以上が負傷したもようだ。地元メディアによると、治安当局と犯人らによる銃撃戦があり、現場付近の道路は封鎖されるなど、厳戒態勢が敷かれている。

 今回の一件で大きな影響を受けるのが、13日に同地でW杯最終予選のイラク戦を行う予定の日本代表だ。試合会場のパススタジアムは中心部に近く、事件現場の国会議事堂から車で30分ほどの距離。もう一つの現場となったホメイニ廟も、日本代表が到着予定の国際空港から中心部に向かう途中にある。

 7日のシリア戦後、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は「予定通りやることを前提で行く」と8日に出発することを明言。すでに先乗りしているスタッフからは「テヘランの市内自体は大きな問題にはなっていない」と報告が入っているが、日本大使館と連係を取りながら安全確保に努める。

 だが、選手たちには動揺が広がりそうだ。ドルトムントに所属するMF香川は、4月11日に欧州CL準々決勝のASモナコ戦を前にチームバスが爆破される事件を経験。金銭目的の犯行でテロではなかったが、先月21日に自身のブログで「本当に怖かったし、今も怖いです」と心境を明かした。FW本田もロシアリーグのCSKAモスクワに在籍していた2010年に、モスクワの地下鉄連続爆破テロの影響で、リーグ戦が延期になった。

 旧ユーゴスラビア出身で、ボスニア紛争を経験したハリル監督はシリア戦後、「私は慣れている。紛争などいろいろ体験した。我々が今生きている世界は少し狂っているかもしれない。この状況が終わる日が来るのかと思い続けている」と話した。6大会連続のW杯出場を目指す日本にとってピッチ外でも大きな不安を抱えることになった。

 ◆今野「行くしかない」

 イラン同時多発テロのニュースはイレブンの耳にも届いていた。15年11月にパリ同時多発テロ後から非常事態宣言が出されているフランスでプレーするGK川島は「ヨーロッパもそうだが、どこでそういうことが起こってもおかしくない情勢」と心配した。「ニュースで見るより(状況が)落ち着いていることを願うだけ。試合をやるとなれば、やるしかない」と続けた。

 MF今野は「そういうのに影響されてはだめだと思う。(イランに)行くのであれば行くしかない」と話し、DF昌子は「怖い。帰って来られますかね?」と報道陣に逆取材していた。

最終更新:6/8(木) 6:07
スポーツ報知