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【卓球 見えた頂点 東京への宿題】打倒中国へ!攻撃的日本スタイル磨け

6/8(木) 10:03配信

スポーツ報知

 卓球の世界選手権では、メダルラッシュの陰で厳しい現実も残った。中国勢とはシングルスで6度、ダブルスで4度対戦し、いずれも敗戦。国際ペアだった混合ダブルスを除き1勝もできなかった。中国以外に取りこぼさなくなったことがメダル量産につながったが、さらに1段階上の金メダルを目指す上では、壁は厚いと言わざるをえない。

 中国が脅威を感じる存在に成長したことは確かだ。大会関係者によれば、世界1位の丁寧は平野美宇との女子シングルス準決勝に勝利した後、ベンチで人知れず涙を流していたという。男子シングルス準々決勝で世界3位の許キンが、13歳の張本智和に闘志をむき出しにする姿も印象的だった。

 一方で9点、10点と先行しながら、攻めきれない展開も目立った。男子ダブルスの大島祐哉は「技術ではなくひらめきの差。競った場面で僕たちの方がやることが少なかった」と語ったが、普段は体感しない中国選手の回転量の多いボールや多様な技に勝負どころで対応することは簡単ではない。

 ただ、収穫はあった。中国の徹底した対策で多くの選手が持ち味を封じられたが、女子の馬場美香監督は「課題が明確になったが、そこが伸びしろでもある」と東京五輪の3年前に確認できたことを前向きに捉える。平野がアジア選手権で見せた早い打球点からの攻撃的な卓球は変わらず効果的で、石川は「もっと磨けば次は勝てるんじゃないかと思った。方向性は間違っていない」と確信。各自が今大会で出た課題と向き合い、日本のスタイルを磨き続ければ、決して届かない差ではない。(林 直史)

最終更新:6/8(木) 10:04
スポーツ報知