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G由伸監督の途中解任はありえないのか?

6/9(金) 6:50配信

THE PAGE

巨人の泥沼が続いている。連敗の球団ワースト記録を更新。ついに8日の西武戦で完敗して記録は13にまで伸びた。83年目を迎える歴史の中で、開かずの扉を開けてしまった。早くもファンの間で話題になっているのが、高橋由伸監督の進退問題だ。巨人OBの大御所、広岡達朗氏も、「Bクラスに終わると、当然、高橋監督の進退問題がクローズアップされてくるだろう」と、心配していたが、3回で7失点してしまうようなあまりに不甲斐ない試合展開に、「途中解任」や「途中休養」と言った声もネットを中心に飛び交っている。

 しかし、巨人の歴史上、シーズン途中での監督解任、休養の例はほとんどない。1947年に選手兼任監督だった中島治康氏が、開幕ダッシュに失敗して、6月上旬に監督を解かれ選手に専任、翌日から三原脩氏が監督就任するという事実上の“途中解任”はあったが、それ以降70年もの間、解任劇はない。

 これは、巨人の伝統であり、守り続けてきた文化だ。
 親会社が新聞社であることの社会性が影響しているのかもしれないが、球団と監督の間で結ばれた契約関係を間違いなく遂行するという考え方に加え、世論に人事が左右されてはならないというポピュリズムの否定。プロ野球の盟主たる球団が、目先の勝ち負けで、ジタバタするような恥ずかしいことをしたくないという面子などが、その背景にある。

 長嶋茂雄氏が、高橋監督と同じく、引退後、充電期間やコーチ経験期間を置かずに、即監督就任となった1975年には、以前の球団ワーストとなる11連敗をしたが、最後まで指揮をとり、翌年は優勝を果たした。
 長嶋氏が再登板して5年目となる1997年も開幕のヤクルト戦で小早川毅彦氏に3発を浴び、9月上旬まで最下位に低迷。清原和博氏、ヒルマン氏、石井浩郎氏らを獲得した大型補強が実らずBクラスに終わった。この年もファンの間からは、途中解任の声が飛んだが、球団は動じず、オフに堀内恒夫氏をヘッドコーチに据えるなどの大規模なコーチ入れ替えを行い、6年目に突入した。

 2005年には、就任2年目の堀内恒夫氏が、30年ぶりの最下位こそ免れたものの、球団シーズンワースト記録となる80敗を喫したが、途中解任や途中休養はなくシーズン終了後に辞任した。原辰徳監督が、第一次監督時代に途中休養を決意したことがあったが、球団サイドが頑として認めなかったこともある。

 これらの巨人の歴史と体質を鑑みると、高橋監督が電撃解任されることも考えにくい。たとえ本人が辞表を提出してもシーズンが終わるまでは受理されないだろう。

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最終更新:6/9(金) 6:50
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