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欧州市場サマリー(7日)

6/8(木) 7:03配信

ロイター

[7日 ロイター] - <為替> ユーロがドルに対し売られ、一時は2月以来の水準となる1.1205ドルに下落した。欧州中央銀行(ECB)が8日公表するスタッフ経済見通しで、インフレ予想を下方修正すると伝わり、ECBが市場の想定よりハト派的な姿勢を示すとの見方が浮上している。

<ロンドン株式市場> 下落した。欧州連合(EU)からの離脱交渉に向けた態勢を整えることになる英国の総選挙を翌日に控える中、エネルギー株が大きく値下がりした。ポンドが2週間ぶりの高値をつけたことで国際的に事業を展開する企業の株も弱含んだ。

一方、金融株は買われFT100種を下支えした。スペインの銀行バンコ・ポピュラール<POP.MC>を同業のバンコ・サンタンデール<SAN.MC>が救済することになったことが好感された。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド <RBS.L>やロイズ・バンキンググループ<LLOY.L>はそれぞれ1%を超える値上がりとなった。

プラスチック包装材大手のRPCグループ<RPC.L>は7.2%安。利益は倍増したが、株価は下落した。一部のトレーダーからは、企業買収重視の戦略に不安の声が挙がっていた。

<欧州株式市場> 続落した。銀行株や公益事業株が相場を下支えしたが、米国の石油統計で原油やガソリンの在庫が増えたことを嫌気する形でエネルギー株が売られ、STOXX欧州600種<.STOXX>は、取引時間の終盤にかけてマイナス圏に沈んだ。

経営難に直面しているスペインの銀行バンコ・ポピュラール<POP.MC>を同業大手のバンコ・サンタンデール<SAN.MC>が救済買収し、70億ユーロ(約79億ドル)規模の資本増強を実施するとしたことで市場に安心感が広がった。サンタンデール株は乱高下の末、0.9%安で引けた。欧州の銀行株<.SX7P>は0.72%の上昇となった。

公益事業株<.SX6P>も買われた。ドイツのエネルギー大手エーオン<EONGn.DE>やRWE<RWEG.DE>がそれぞれ5パーセントを超える上昇となり、相場をけん引した。ドイツの最高裁が核燃料税を違法とし、両社は納税した60億ユーロを取り戻すことが可能になった。

<ユーロ圏債券> イタリアとスペインの10年債利回り格差が拡大し、2011-12年の債務危機以来の高水準に迫った。イタリアでは銀行セクターの安定化で大きな進展がみられないほか、総選挙前倒しに絡む政治的リスクが懸念視されている。また、欧州中央銀行(ECB)による刺激策縮小の可能性への警戒感も漂っている。

イタリアとスペイン両国の銀行問題を巡っては進ちょく状況に開きがある。欧州委員会はこの日、スペインのサンタンデール銀<SAN.MC>が資金繰りに行き詰まったバンコ・ポピュラール<POP.MC>を取得する救済策を承認。半面、イタリア政府は経営が悪化している地銀2行について、公的支援の選択肢のみを検討していると伝えられている。

10年物の伊・スペイン債利回り格差は74ベーシスポイント(bp)。3月に記録した2012年2月以来の高水準にわずか1bpに迫った。伊・独10年債利回り格差は203bpに拡大し、4月21日以来の高水準となった。

最終更新:6/8(木) 7:03
ロイター