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ビッグ4の壁厚く 全仏8強止まり錦織「プロ10年目」の現実

6/8(木) 12:01配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 やはり「ビッグ4」の壁は厚かった。

 世界ランキング9位で第8シードの錦織圭(27)は、準々決勝で同1位のアンディ・マリー(30=英国)と対戦。1―3で敗れ、日本男子では1933年の佐藤次郎以来となる、84年ぶりの準決勝進出はならなかった。

 勝負の分かれ目は第3セット。タイブレークにもつれ込むと、それまでとは別人のようにミスを連発。1ポイントも奪えずこのセットを落とした直後、ラケットを地面に叩きつけて悔しがった。

「2セット以降から少し焦りだした。一番悔いが残るのは(第3セットの)タイブレーク。もったいないミスばかりだった。集中力を持続して攻撃的にプレーできていれば、戦況は変わっていた」

 こう語った錦織は今年でプロ10年目。マスターズ初優勝を再び目標に掲げ、「4大大会でも常にベスト4に入っていきたい」とも言った。しかし、相変わらず故障が多く、3月には右手首を痛めてバルセロナOPを欠場。マドリードOPも準々決勝のジョコビッチ(30=セルビア=同2位)戦を棄権した。この日の試合前にも、左の股関節を痛めているという情報があった。試合中は左足を気にするそぶりは見せず無事に戦い抜いたものの、マリーの粘りとタフなメンタルにはかなわなかった。

 錦織はすでに27歳だが、「ビッグ4」が同じ年齢だった頃の戦績を見ると比較にならない。今年の全豪で5度目の頂点に立ったフェデラー(35=スイス=同5位)は、27歳の前に4大大会で12勝も挙げた。27歳当時は、全米、全仏、全英に優勝。ナダル(31=スペイン=同4位)も同11勝で、27歳時には全仏、全米を制覇。ジョコビッチも同6勝。27歳時には全英、全豪に勝っている。タイトルが最も少ない(3勝)マリーでも、27歳前に2勝を挙げている。もちろん4人とも、27歳までに何度もマスターズを制している。

 そんな彼らは、過去10年(07~16年)の4大大会だけを見ても35勝。4人でタイトルをほぼ独占し、全仏に限れば、05年からナダルが9勝(4連覇と5連覇)と圧倒的な強さを誇っている。

 つまり、「ビッグ4」のうち、1人でも衰えない限り、錦織は4大大会どころか、マスターズに勝つことさえ厳しいのが現実だ。

 ところが、彼らが衰える前に、錦織自身が度重なる故障でランキングを落とし、グランドスラムのタイトルからも遠ざかっている。

 日本中を沸かせた14年の全米準優勝からはや3年。あれ以後、昨年の全米ベスト4が最高成績だ。今後もファンの期待を裏切り続けることになるのか……。

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