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「天城甘茶」使ったパン、ところてん 下田の倉内さん開発

6/8(木) 9:36配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 下田市の倉内大悟さん(69)が、伊豆半島に自生する山アジサイ「天城甘茶」を使ったパンと、ところてんを開発した。6日には同市内で試食会を開き、来場者から「おいしい」との声が相次いだ。商品化を視野に、倉内さんは「伊豆の新しい特産品に育てたい」と意気込んでいる。

 倉内さんは趣味で約120種類の山アジサイを栽培する。葉を煎じて飲む甘茶は他地域にもあり、「伊豆ゆかりのパンと名産のところてんに利用して差別化を図ろう」と、2016年から食品作りを始めた。

 当初は甘み成分のある葉の粉末をパンの生地に混ぜ込んだが、最大の特徴である甘味をうまく引き出せなかった。このため、葉の煮汁を使う「作戦」に変更。ところてんはさらにコーヒーを加え甘茶の青臭さを消した。

 苦みの少ない春の新芽を使い、試行錯誤を繰り返してようやく試作品が完成したという。試食会は2回に分けて行い、「パンはかむと甘みが出てくる」「ところてんはコーヒーゼリーみたい」などとの感想が寄せられた。倉内さんは「天然の甘茶はカロリーゼロ。砂糖の代わりになる」とPRする。

 市の「美しい里山部門」の地域おこし協力隊として活動する前田聖洋さん(39)と、池田菜都美さん(32)も取り組みに協力する。白いかれんな花と、細くとがった葉が特徴の天城甘茶はシカの好物で、食害により個体数が減っているという。

 前田さんと池田さんは「新商品の開発とともに、植栽面積の拡大を検討したい」としている。

静岡新聞社