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龍山昔話を採録、語り口そのまま 本の出版目指す 浜松

6/8(木) 9:30配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 2014年度から浜松市天竜区水窪町で昔話採録調査を行ってきた静岡文化芸術大(中区)の学生が、本年度から同市天竜区龍山町で調査に取り組んでいる。学生が町内の各地区を訪れて住民から昔話を聞き取り、地域に残る貴重な文化遺産を残そうと奮闘している。

 調査するのは、同大国際文化学科の二本松康宏教授の伝承文学ゼミ3年生6人。5月下旬から調査を開始し、今月も週末を中心に各地区を回る。7月には主に戸別訪問を行い、聞き取った内容をそのままの方言や語り口で全て文字に起こす。ことしも成果をまとめ、本の出版を目指す予定。

 7日は、下村地区の集会所に足を運び、龍山の昔話を語る地元住民の話に耳を傾けた。「キツネはちょうちんの明かりを消す」「タヌキは死んだふりをする」などの話に学生は驚きながらも熱心にメモを取ったり、録音したりした。

 岐阜県飛騨市出身の学生(20)は「自分の出身地と同じような土地状況で共感する部分がある。昔話は非常に繊細なもの。うまく話を聞き出して記録したい」と意気込んだ。二本松教授は「成果を地域に還元するためにも、本の出版は重要」と強調した。

静岡新聞社