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防潮堤土砂、引佐からも 遠州灘工事ピークに備え 浜松市

6/8(木) 9:16配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 遠州灘海岸で進む防潮堤整備事業について、浜松市は7日までに、工事に必要な土砂を新たに同市北区引佐町栃窪地区から採取する方針を固めた。これまでは天竜区二俣町の阿蔵山から採取していたが、工事がピークを迎えることを踏まえ、土砂の安定供給を図るために採取地を増やす。近く、地元住民にも説明し、理解を求める。市への取材で分かった。

 遠州灘海岸の防潮堤整備は、同市の浜名湖今切口から天竜川河口までの全長17・5キロで計画されている。完成目標は2020年3月。市は土砂の確保を担当している。

 防潮堤の芯になる部分には土砂・セメント混合構造物(CSG)を使っている。市によると、CSG用土砂の計画量は180万立方メートル。阿蔵山からは1日に延べ300台の車両で運んでいる。16年度末時点の累計量は115万4千立方メートル。

 搬出作業の時間帯や車両の往復回数などは市と地元との間で決めている。市担当者は「現状のルールの中で阿蔵山から搬出量を増やすのは困難。今後、複数の工区で工事が重なると供給が滞り、工期に支障が出る可能性がある」と説明する。

 市によると、栃窪地区の土砂は、中田島工区と篠原工区の一部で使用する予定。採取量や1日当たりの車両台数などは、工事の進捗(しんちょく)に合わせて調整するという。

 市は通学時間帯の搬出作業を避けるほか、運搬ルートになるべく広い道路を選ぶなど、地元の交通安全対策を徹底する方針。担当者は「市民の安全安心のために、防潮堤を一日でも早く完成させたい」と強調する。

 県によると、遠州灘海岸の防潮堤整備は16年度末時点の完成延長は、全体の約35%に当たる6・4キロ。17年度末には同55%の9・7キロになる見込み。

静岡新聞社