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ハリル監督、テヘランのテロより「チームが心配」…仮想イラク戦でドロー

6/8(木) 6:08配信

スポーツ報知

◆キリンチャレンジカップ2017 日本1―1シリア(7日・東京スタジアム)

 FIFAランク45位の日本は、13日のロシアW杯アジア最終予選イラク戦に向けてのテストマッチ、同77位シリアとの親善試合で1―1で引き分けた。1点ビハインドの後半13分、右足小指骨折から復帰したMF今野泰幸(34)=G大阪=の同点弾など収穫もあったが、前半は低調な内容だった。この日は、イラク戦の開催地イラン・テヘランでテロが発生。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は治安ではなく「いま心配なのはチームのこと」と不安を口にした。

 ハリルホジッチ監督は試合中、何度も首を横に振った。“仮想イラク”相手に引き分け。この日は、イラク戦の開催地テヘランでテロが起きたが「私は別の問題を抱えている。いま心配しないといけないのはチームのことだ」。指揮官の言葉は試合内容を的確に表現していた。

 前半は効果的な攻撃が見られなかった。2―0と快勝した3月のUAE戦と同じ逆三角形の中盤を採用したが前半7分、香川が左肩を痛めて負傷交代しプランはいきなり狂った。加えて立ち上がりから攻勢をかけるシリアに主導権を握られる場面が目立った。「入りが軽い。消えている選手が何人かいた。問題は中盤。守備では相手から遠く、攻撃では引いてボールを受けすぎた。前線の3枚も開きすぎ、チームプレーができなかった。全てに失敗した」。連動性はなく、ボールも奪えないなど停滞感が漂った。

本田ら収穫も 後半はFW本田、乾らを投入し流れが変わった。3分に先制されたが、負傷明けの今野が同点弾を奪い、乾が得意のドリブルで相手守備を切り裂いた。「ハーフタイムに満足してないと伝えていた。より細かく指示し、ボールが回り、全体が動いて、まったく違うゲームになった。後半は勝利に値する。乾、圭佑、井手口はいい形で入った。非常に良いテストになった」。本田のインサイドハーフ起用、乾が右足首の不安を払拭するなど収穫もあった。

蛍は足首負傷 5月28日から8日間、欧州組だけの合宿を敢行したが、選手のコンディションにはばらつきが見られた。「このチームはまだもろい。この時期の合宿は移籍の話もあり、試合後のバカンスに頭がいく」。前半の状態で臨めばイラク戦は苦戦必至だ。FW大迫は「このままではダメ」と話し、指揮官は「ドローは我々への警告。何人かと厳しく話す。後半にはMF山口が右足首打撲で交代するアクシデントも発生。テストマッチで突きつけられた課題を、勝てばW杯出場に王手のかかるイラク戦にいかに生かすか。ハリル監督の腕の見せどころだ。(斎藤 成俊)

最終更新:6/8(木) 6:08
スポーツ報知