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長崎・好文堂書店で「鎖国の地球儀」出版講演会 江戸時代の名著を現代版で復刻 /長崎

6/8(木) 17:10配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 好文堂書店(長崎市浜町)万屋通り多目的ホールで6月10日、新刊書「鎖国の地球儀」(弦書房刊)の著者・松尾龍之介さんの講演会と原画展が開かれる。(長崎経済新聞)

地球萬国一覧之図

 同書は、江戸時代中期に活躍した長崎生まれの天文地理学者・西川如見(じょけん)が著した「増補・華夷通商考」(1708年刊)を現代語で解説している。江戸中期の絵入り百科事典「和漢三才図会」(全105巻、81冊、1712年刊)にも「異国・人・物」の項で引用されている原書は、当時の日本人が考える世界観に大きな影響を与えた。漫画家でもある松尾さんは、自ら描いたイラストを添え分かりやすい内容に仕上げた。

 西川如見は1648年、長崎の商家で生まれた。25歳の時に儒学者・南部草寿から和漢を、小林義信から天文・暦算・測量学を学ぶ。48歳で日本初の世界地誌「華夷通商考」(1695年刊)を刊行。その2年後には隠居して著述に専念し、61歳の時に「増補・華夷通商考」を著した。同書は日本で初めて南北アメリカを紹介した書籍として知られる。1719年、8代将軍・徳川吉宗から天文学に関する下問(かもん=身分の高い者が低い者に質問すること)を受けて江戸に滞在した後、長崎に帰る。1724年に77歳で死去。

 松尾龍之介さんは1946(昭和21)年、長崎市生まれ。北九州市立大学外国語学部卒業後、1971(昭和46)年に漫画家を志して上京。漫画家・杉浦幸雄に師事し、主に漫画社を中心に活躍した。著書は「江戸の世界聞見録」(蝸牛社刊)、「江戸の長崎ものしり帳」「長崎蘭(らん)学の巨人-志筑忠雄とその時代」「小笠原諸島をめぐる世界史」(以上、弦書房刊)、「マンガNHKためしてガッテン-わが家の常識・非常識」(青春出版社刊)など多数。

 松尾さんは「長年準備してきた企画がようやく形になった。ぜひ多くの人たちに西川如見のすごさを伝えたい」と話す。

 開催時間は14時~15時(予定)。終了後、著者を囲んで座談会を行う。同店で「鎖国の地球儀」購入者に講演会の整理券を配布する。

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