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中国の5月貿易統計、輸出入とも予想以上の伸び 今後は減速か

6/8(木) 14:09配信

ロイター

[北京 8日 ロイター] - 中国税関総署が発表した5月の貿易統計では、輸出と輸入ともに予想以上の伸びを示した。金利が上昇し、不動産市場が鎮静化しつつあるにもかかわらず、中国経済が想定より堅調に推移している可能性を示唆した。

5月の輸出はドル建てで前年比8.7%増で、伸び率はエコノミスト予想の7.0%を上回り、4月の8.0%からも加速した。

輸入は同14.8%増。こちらも伸び率は予想の8.5%、4月の11.9%をいずれも上回った。内需が引き続き堅調な様子が示されたが、アナリストは今後1年の政策により中国経済は徐々に失速するとの見方を変えていない。

政府の住宅市場鎮静化策により最終的に不動産投資は抑制されるとみられるほか、高リスクの融資規制で資金調達コストは上昇している。政府がインフラ支出の拡大を今年いっぱい続けるかどうかは不明だ。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「我々の予想通り、信用の伸び鈍化が今後数四半期の経済活動の減速に徐々に波及する場合、現在の輸入の力強さが持続される可能性は低い」と指摘。「輸出の伸びは鈍化する見通しだが、中国の主要な取引相手の見通しが比較的明るいことを踏まえると、輸入ほどは鈍化しないだろう」と述べた。

5月の貿易収支は408億1000万ドルの黒字で、4月の380億5000万ドルから拡大。予想は463億2000万ドルの黒字だった。

対米貿易黒字は220億ドルで、4月の213億4000万ドルから小幅拡大した。

*内容を追加しました。

最終更新:6/11(日) 22:42
ロイター