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【大学選手権】東海大北海道、両投げ武沢で4強!右腕で6回2失点

6/9(金) 8:03配信

スポーツ報知

◆報知新聞社後援 第66回全日本大学野球選手権第4日 ▽準々決勝 東海大北海道4―2岐阜経大(8日・神宮)

【写真】左投げで投球練習する武沢

 4強が出そろった。東海大北海道(札幌学生)は、両投げ登録の武沢龍矢投手(4年)が最速142キロの右腕一本で6回2失点に抑え、初のベスト4。道勢では1974年の札幌大以来43年ぶりの快進撃となった。立大(東京六大学)は延長タイブレイクを制して59年ぶり、国際武道大(千葉県大学)は27年ぶり、上武大(関甲新学生)は全国大会5季連続の4強進出。9日の休養日を挟み、10日の準決勝で上武大―国際武道大、東海大北海道―立大が行われる。

 北の背番号11。日本ハム・大谷が投打二刀流なら、東海大北海道・武沢は二投流だった。大会関係者も「今まで聞いたことがない」という両投げ登録での選手権初登板。今春リーグ戦に続き、最速142キロの右オーバースローに専念し、最速120キロ台後半のサイド左腕は封印。公式戦2度目の先発で「緊張したけど、初回の4得点で思い通り投げられた」。6回6安打2失点で初の4強に、両拳を握った。

 小学4年時に練習で利き手の右肘を剥離骨折。野球漫画「MAJOR」で右腕故障から左腕に転向した主人公を見て、「右腕にギプスをしながら、左投げを始めた」。中学から6本指の特注グラブを使用。左手ではしを持ち、感覚を養った。

 昨秋の明治神宮大会ではベンチを外れたが、サポートでチームに帯同。相手校を想定し、左腕で打撃投手を務めた。全体練習では右で投げ込み、夜間の自主練習で左を磨く。水野滉也(DeNAドラフト2位)を擁した昨年の8強を超え、武沢は「先輩たちの方が力は上だけど、努力は誇れる」と胸を張った。

 道勢の最高成績は58、60年の北海学園大と74年の札幌大の4強。大会後に母校の中学で教育実習を控え、「将来は社会人野球でやりたい」と謙虚に語る両投げ投手が、初の頂に挑む。(山崎 智)

 ◆主な両投げ プロ野球では80年代に南海(現ソフトバンク)に所属した近田豊年が左右投げで登録したが、1軍では左でしか投げていない。メジャーでは15年にアスレチックスのP・ベンディット(現フィリーズ)が史上初の本格的な左右投げとして話題になり、通算41試合2勝2敗、防御率4・97。15年プレミア12ではメキシコ代表のマドリガルも左右投げを披露。立大の赤塚瑞樹(2年)は両投げ両打ちで、リーグ戦未登板。

最終更新:6/9(金) 14:02
スポーツ報知