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マジメな中年男が恋に走るときの心理

6/8(木) 12:05配信

All About

◆「内なる女性性」が男を恋に走らせる!?

仕事の実績や家庭の安定を手にした男性が、ふと現れた魅力的な女性に心奪われ、「ミドルエイジの恋」にハマっていく――。「なぜあの堅物が?」「自制心ある男だと思っていたのに」と世間を驚かせるエピソードを、時折耳にします。その心を、ユング心理学の「アニマ」という概念から考えてみたいと思います。

私たちの多くは、性別に基づいた男性性や女性性を発揮しながら生きているものですが、心の底の無意識の領域には、生物学的な性別とは正反対の側面(男性の女らしさ、女性の男らしさ)も併せ持っており、総合的な人間性のバランスをとっているとされています。この男性の無意識に潜む女性的なイメージを「アニマ」といい、女性の中の男性的なイメージを「アニムス」と言います(ここでは、男性の中の「アニマ」についてお話します)。

世の男性には、生物学的な「男らしさ」にこだわるあまり、自分の中の女性らしさの部分であるアニマを抑圧し、押し殺していることが少なくありません。しかし、こうして「男らしさ」にこだわった生き方を続けていると、反動で無意識に潜むアニマに振り回されることがあるのです。

◆内面に向き合う中年期だからこそ、恋に落ちる

このアニマの暴走によって引き起こされる問題の一つが、「ミドルエイジの恋の罠」です。論理的で冷静で合理的――こうした男性性を追求する生き方をしてきた男性ほど、中年期に入るとこの罠にはまる危険がある、と言えるかもしれません。それは、中年期という年代が、自分の内面と向き合うタイミングだからです。

20~30代までの若い頃は、多くの男性たちが男性性を追求して、仕事での実績や社会的信用の確立を目指します。しかし、中年期に差し掛かる時期には、突っ走るだけの人生に疑問を持ち、関心が自分の心に向かうようになるものです。

つまり、中年期は自分の内面と向き合うタイミングだからこそ、無意識の中に抑制してきたもう一つの自分らしさである「アニマ」が表出され、心が揺れやすくなるのです。

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最終更新:6/8(木) 12:05
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