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鳥インフルエンザ 韓国で再拡大も

6/8(木) 7:01配信

日本農業新聞

 韓国で高病原性鳥インフルエンザが再び拡大する恐れが高まっている。韓国政府は6日、警戒レベルを最高段階の「深刻」に引き上げた。日本では発生リスクが下がり、養鶏農家ら関係者は警戒を緩めている時期。隣国でのまん延の危険を受け専門家は、改めて防疫管理の徹底を呼び掛ける。

 韓国で拡大した発端は2日。最南部・済州道のウコッケイ農場で、鳥インフルエンザ感染の疑いが報告された。当該農家が地元市場で購入したひなに異常が見つかり、防疫当局に報告したところ、H5N8型の感染が確定した。

 韓国での鳥インフルエンザ発生は2カ月ぶり。昨年11月から今年4月まで、家禽(かきん)で383件発生し、殺処分は3787万羽に及んだ。5月13日に最後の移動制限が解除され、ようやく鎮静化したばかりだ。

 当局が今回の流通経路をたどったところ、中部地域の全羅南道群山郡の農家が感染疑いがあるひなを出荷。北部の京畿道や南部の慶尚南道など9市・郡まで広域に流通していたことが分かった。

 政府は7日、全国の家禽農家や関係者に24時間の移動禁止を命令。一部ひなが小規模農家に流れている可能性が高いとして、100羽未満の家禽農家から全量買い取りに踏み切る。対象は4万7000カ所の約70万羽に達する。韓国の家禽疾病研究所の孫英豪所長は「アヒル農場などに潜伏していたウイルスが人の移動を介してウコッケイに感染した可能性が高い」とみる。

 鳥取大学の伊藤壽啓教授は「日本では冬場の渡り鳥による感染は警戒する半面、夏場は注意が緩む傾向にある。韓国は距離が近い。飼養衛生管理基準に沿って、管理を徹底することが重要だ」と指摘する。

日本農業新聞

最終更新:6/8(木) 7:01
日本農業新聞