ここから本文です

<チバニアン申請>「千葉」の名刻めるか 市原の地層、期待膨らむ地元

6/8(木) 10:34配信

千葉日報オンライン

 77万年前の地磁気反転を示す千葉県市原市田淵の地層を国際標準模式地にするため、活動を続けてきた国立極地研究所などの研究チーム。7日に国際学会への申請を表明したことで、イタリアの2候補地との争いがいよいよ本格化する。地質時代に「チバニアン(千葉時代)」を―。地元では、国内初の快挙への期待が一段と膨らんだ。

 地層への道を整備するなど精力的に活動する田淵町会の元町会長、山田博男さん(69)によると、地層が注目を浴びて以降、平日、休日を問わず、多くの人が現地を訪問。見学者は若者からお年寄りまで幅広く、「チバニアン」への関心の高まりを感じるという。

 研究チームによる申請については取り組みの前進と捉え、「(模式地に)ぜひ認定していただければ」と山田さん。課題だった交通とトイレの整備も「正式決定し、行政が加わることで進む」と考えており、「訪れた人がけがなく見られるようになる」と期待した。

 元高校地学教師で、現地案内を行う同市の堀内正貫さん(75)は、長年にわたり研究を続けてきた先人に感謝しつつ「認められれば喜ばしい」と説明。また、たとえ競争に敗れても「貴重な遺産であることに変わりない」と付け加えた。

 一方、同市の小出譲治市長は「模式地の対象として申請されたことは大変誇らしく、喜ばしいこと」とコメント。国の天然記念物への指定を目指していることにも触れ、「将来的には地域の方々と協力しながら、地域の財産として生かしていきたい」とした。

◆「千葉の魅力世界に」 森田千葉県知事、認定へ期待

 申請が認められると、世界中で使われる地質時代の一つに「千葉時代」が加わる。その根拠となる地層が市原市にあるということは大変素晴らしく、千葉県民の新たな誇りになる。千葉の魅力を世界に向けて発信できる絶好の機会ともなるので、認定されるのを心から期待する。