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スクリーンにナノダイヤ 360度鮮明、日華化学が販売

6/8(木) 8:31配信

福井新聞ONLINE

 日華化学(本社福井市、江守康昌社長)は、粒子が極めて小さい「ナノダイヤモンド」を使ったプロジェクター用のスクリーン「ディアルミエ」を開発し、7日から販売を始めた。透過性が高く、360度どこからでも鮮明な映像が見えるのが特長。大画面や曲面にして利用することも可能で、さまざまなビジュアル空間を効率的に演出する。

 独自の技術で均一に分散させたナノダイヤをフィルムに薄くコーティングした。スクリーン単体での利用はもちろん、商業施設やビルのガラス面に貼り付けると投影スクリーンになり、裏側からも鮮明な映像を見ることができる。

 ナノダイヤは光の屈折率と拡散性が高く、スクリーン上に多くの光と映像がとどまるため、人の目が感知する光量が増える。そのためスクリーン上で映像が鮮明に映り、コントラストもはっきりするという。特殊化学品本部新規事業開拓部の齋藤一・ナノダイヤ事業担当次長は「360度の視野角があり、特に真横から見た明るさは業界トップ。正面から視点が移動しても、見え方はほとんど変わらない」と話す。

 ディアルミエは、短い距離から大画面の投映ができる超短焦点タイプのプロジェクターにも対応。コンサート、スポーツ、パーティーの会場や大型商業施設、観光施設など多くの人の目にとまる場所での需要を見込み、電子看板やプロジェクションマッピング、広告事業などでの利用を提案したい考えだ。

 活用例として、博物館ではスクリーン後方の展示物と動画を組み合わせた迫力ある演出をつくりだせる。カフェの店内から屋外に向けて新商品やお薦めメニューを投影すれば集客効果も期待できる。

 同社は東京五輪・パラリンピックを商機と捉え、ディアルミエの年間売上高を2020年以降は5億~10億円規模を目指す。透明度の異なる2種類を用意し、想定価格は1平方メートル当たり5万~8万円。6月28日から東京ビッグサイトで開かれる「第3回先端コンテンツテクノロジー展」でも発表する。

福井新聞社