ここから本文です

ジェンソン・バトン、2日間の鈴鹿タイヤテストを無事完了するも「まだ走り足りない」

6/8(木) 7:09配信

motorsport.com 日本版

 8月のスーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmへの参戦に向け、鈴鹿サーキットで2日間のテストに臨んだジェンソン・バトン。走行を終えて感想を語ってくれたが、本人としてはまだまだ“走り足りない”様子だった。

【写真】8月の鈴鹿でチームメイトとなる武藤英紀、ジェンソン・バトン、中嶋大祐

 今回はタイヤメーカーテストとしてGT500・GT300合わせて17台が参加。先週に#16 MOTUL MUGEN NSX-GTからのスポット参戦がアナウンスされたバトンは、来日しテストに参加。午前と午後合わせて6時間のセッションが設けられた初日は約40周を走行。2日目は午前のみの走行となったが、26周を走破した。ベストタイムも1分49秒706と、初めて本格的にGT500マシンを走らせたとは思えないほどの速さをみせた。

 しかし本人は、GT500マシンを完璧に乗りこなしていくためには、この程度のテストではまだまだ足りないという印象を持っていた。

「2日間通して走った周回数を考えると、まだ足りないなという感じ。昨日の午前が12周で、午後が26周ほど、今日も現時点で17周程度。多いとは言えないね。もちろん勉強できたことは多かったけど、昨日は非常に難しいなと感じていた。今日のセッティングの方が僕のドライビングスタイルに合っているなと感じて、すごく乗りやすかった。チームメイトのドライブの仕方をみたり、3人のフィードバックを得られるというのも、今までになかった経験なので、なかなか面白かったね」

「GT500のマシンはそう簡単に乗りこなせるものでもないので、まずはバランスに慣れることが重要。僕には、このクルマでもっと経験をする時間が必要だなと感じた」

 とはいうものの、バトン自身はスポット参戦のドライバーだということを十分に理解しており、走りたい気持ちがありつつも、基本的にはレギュラードライバーである武藤英紀と中嶋大祐の走行時間を奪うことはしたくなかったという。

「基本的に僕はゲストドライバーなので、(僕の走行時間を増やすことで)レギュラーの2人の走行時間を割くようなことはしたくない。彼らも、これからSUGO、富士とレースを控えているからね」

「僕にとっても耐久レースはやったことがなく、こういった他のドライバーと同じクルマをシェアするのも初めて。シートポジションやセッティングをシェアしなければいけなくて、どこかで妥協というか我慢をしなければいけないところもある。だからお互いに歩み寄らなきゃいけない部分もある」

「与えられたものに慣れて、それで乗りこなしていかなければいけない。今までは自分を中心にして完結できていたことが、今回は耐久レースでチームと協力してやっていかなければいけないと感じたね」

 もう一つ、バトンが懸念していたのがGT300との混走。今回のテストは17台が参加したが、鈴鹿1000kmの本番では、これの約3倍になる台数が、鈴鹿サーキットで同時にレースをすることになる。

 テスト中はGT300マシンと出会う機会もあったというが、トラフィックと感じるほどの瞬間はなかったという。

「正直、今回のテストではトラフィックというほどのものがあまりなかった。GT300のマシンはストレートスピードが思ったより速くて、実際に“トラフィック”という感覚があまりなかった。GT300との差はブレーキングやコーナリングでの違いだけなのかなと感じている。でも、レースでは必ずトラフィックとの付き合い方が重要なものになると思う。現時点では6月末のテストには来られないし、そのままぶっつけ本番になる」

「経験できていないから本番ではタフなレースになるかもしれないけど、僕は慣れるのが早いから、そこにかけるしかないかなと思っているよ」

 彼のコメントにもあった通り、今のところは今月末の公式合同テストには参加できない予定。さらに今年はレースウィーク中のプラクティス時間が減ってしまったため、バトンにはレース前までに本当にわずかな時間しか残されていないことになる。そこで、どうアジャストしてくるのか。非常に注目が集まりそうだ。

吉田知弘

Yahoo!ニュースからのお知らせ