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客が笑えば商品も売れる? 大学生が学内雑貨店で実験 5万人分のデータで「笑顔度」分析

6/8(木) 10:56配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 客が笑顔になる店は商品がよく売れているのか-。福岡大商学部の学生有志が、福岡市城南区の学内で雑貨店を試験運営し、客が笑顔で来店しているかを調べる「笑顔度分析」の実験を進めている。小型の専用カメラを商品棚に設置し、満面の笑みや微笑、真顔など、笑顔の度合いを数値化して記録。笑顔あふれる店づくりを目指しつつ、売上高などとの関係を研究する。

「笑顔度」データで分析

 取り組んでいるのは、商学部の二宮麻里准教授のゼミ生など3年生17人。産学連携事業の一環で、雑貨店「天神ロフト」(福岡市)の商品を1坪(約3・3平方メートル)程度の広さに並べた「キャンパス ロフト」を10日にオープンした。

 カメラはビッグデータ解析技術を持つNECソリューションイノベータ九州支社(福岡市)が提供。商品棚の中央に1台設置した。来店客の顔を識別し、年齢と性別、笑顔度について蓄積された5万人分の顔データを基に判定する。結果はデータに保存するが、プライバシーに配慮して客の姿や顔そのものの画像や映像は残らない仕組みという。

 同社によると、同様のカメラは東京や大阪の劇場、テーマパークで設置例があり、サービス向上などに生かされている。

 学生と同社は、客の笑顔を引き出すような、インパクトのあるポップ(商品の説明書き)を貼ったり、貼らなかったりすることで売上高が変わるのかをみる。笑顔を集める商品と売れる商品の関係も分析する。

 メンバーの佐藤あゆみさん(20)は「笑顔度分析は品ぞろえや陳列にも生かせると思う。笑顔あふれる店をつくり、“リア充”(現実生活が充実していること)な学生を増やしたい」と話した。店は学生の実践学習として、6月末まで運営。学生以外も利用できる。

西日本新聞社