ここから本文です

矢崎エナジーシステム、来期電線販売も最高の7万7000トン目指す

6/8(木) 6:06配信

鉄鋼新聞

 矢崎総業グループの電線メーカーである矢崎エナジーシステム(本社・東京都港区、社長・矢崎航氏)は来期(18年6月期)の電線販売量を引き続き過去最高となる約7万7千トンを目指す。前半は市場が軟調に推移するとみているが、後半から再開発プロジェクト向けなどで需要の改善を見込んでいる。その中で施工性を高めた電線の拡販や新製品の投入を進めるとともに、営業拠点の強化を進めるなどして前期並みの高水準な販売量を維持する考え。

 今期(17年6月期)の電線販売量は7万7300トンで前期比約4%増の見込み。過去最高量となる見通しだ。主力である建設用電線の国内需要は東京五輪前の端境期にあることから伸びてはいないが、同社では物流機能や製品力などの強化で販売数量を伸ばした。
 物流機能では昨年2月、神奈川県に東日本物流センターを開設。都心部にも当日配送が可能な体制を整えたことなどで販売が拡大した。製品力ではアース線を簡単に分離できる屋内配線用の「エフアース」や高柔軟性の「やわらか電線」など施工現場のニーズに即した製品を開発し拡販してきた。
 来期の販売量は、ほぼ前期並みで計画しているが若干の増量を見込んでいる。期限が決まっている再開発プロジェクトで、電線を使う電気工事まで段階が進むものが18年から増えると期待。その需要を取り込む。矢崎社長は「物流拠点の強化や新商品投入などこれまでのさまざまな施策が刈り取り時期に来ている。来期は今期並みの数量の確保を目標としたい」とコメント。営業拠点については東京支店の移転や北海道販社の建て替えなどで体制強化を進めている。

最終更新:6/8(木) 6:06
鉄鋼新聞