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牛肉の代替食糧に!?「食用コオロギ」が世界を救う

6/8(木) 11:30配信

ホウドウキョク

コオロギを使ったスナック菓子を販売する「Bitty Foods」

【インタビュー動画】食用昆虫の普及に励むミラーさん

タイとカンボジアに旅行中、屋台に並ぶ“食用昆虫”を食べたことにヒントを得て起業した女性がいる。サンフランシスコに拠点を構える「Bitty Foods」の共同創業者Megan Miller(ミーガン・ミラー)さんだ。同社は、クリケットフラワー(コオロギの粉末)を使ったスナック菓子を製造販売している。

昆虫と聞いて食を連想する人は少ないだろうが、アジアやアフリカなど世界の人口の80%は昆虫を食している。このクリケットフラワーは、小麦粉の倍量のタンパク質を含み(1カップあたり28グラム)、鉄分や食物繊維など栄養価も高い。また、コオロギは牛や鶏などと比べて少ない水量で飼育できるため、持続可能な環境づくりにも繋がる。数十年先の未来を見据えて、食用昆虫の普及に励むミラーさんに話を聞いた。

クリケットフラワーを使ったスナック菓子

世界の人口は2050年までに90億人に及ぶ見込みですが、現状の食糧供給のままではタンパク源が不足し、牛肉が贅沢品になると予測されています。この課題のひとつの解決策として注目されるのが、食用昆虫です。国際連合からは、「食用昆虫は世界の食糧供給を安定させる可能性を持っている」との公式発表がありました。北米での認知度はまだ高くありませんが、「Noma」や「Mugaritz」など世界的に有名なレストランが食用昆虫を取り入れ始めています。

「Bitty Foods」では、タンパク質が豊富なクリケットフラワーを使ったスナック菓子を製造販売しています。環境に配慮して持続可能な形で飼育されたコオロギを乾燥させ、ゆっくりローストして、ナッツのような香ばしさを引き出してから粉末状にします。クリケットフラワーには、消化を助け、関節痛などによる炎症を和らげる効果があります。また、穀物や乳製品アレルギーがある人でも楽しめます。

クリケットフラワーを使ったクッキーが最初の商品で、2016年9月にスパイスが効いた軽い食感の「Chiridos Chips」というパフ菓を開発したことで、売り上げは倍増しました。今では、ミレニアル世代からお子さんがいる家庭まで幅広い層に支持されています。これまでは食用昆虫に馴染みがない北米で販売してきましたが、セブンイレブンの卸売業者と組んでアジアへの進出を検討中です。2018年には、売り上げ1万ドル(1ドル100円の単純計算で1億円)突破を見込んでいます。

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最終更新:6/8(木) 11:30
ホウドウキョク